8897 タカラレーベン(東1) 363円 -17円
本当に学習能力のない市場です。グローバル社の直近の例を見てもわかるように、不動産企業は物件の成約や受け渡しの差異で季節性や特殊性があるから、四半期が減益でも中身が良ければ問題なしということが明白なのに、昨日今日と大幅安。この下げでレシオは6倍に。第1四半期は売上2%増219億円、営業益79%減7.9億円、経常84%減5.3億円、純益84%減3.7億円、一株純益3円で着地。確かに学習能力がないとは言いながらも、売上が同じなのに30億円もの減益ではさすがにびっくりします。しかし明確な減益の理由の記載はないものの、多分この減益の理由は不動産関連事業ではなく、発電事業によるものだと思われます。セグメント別の状況を見てみると、①不動産販売事業は前期比2.5倍の120億円、賃貸事業は前期比5%増の14億円、管理事業は9%増の10億円。不動産事業では最終期や下期に売上利益が集中するために前期比大幅増益でも大したことはありません。ゆえに、この数字でも不動産関連事業のセグメント益合計はわずかなものであるはずです。これに対し売電事業は稼働メガソーラー4つの売却などと売電収入で売上は54%減の62億円。前期はメガソーラー施設の売却益のおかげで30億円以上のセグメント益を獲得できて、そのために前期営業益は37億円となれたはずです。つまり特益に近い一過性の利益で第1四半期は好スタートを前期は切れたということです。ゆえに、今期は特益が剥落しただけで、別段通期達成に向けての進捗に不安を抱く必要はないはずです。その証拠に契約の進捗状況は、第1四半期の3か月で、当期引渡し予定1700戸に対し引渡し予定契約戸数はすでに868戸で進捗は前期とほぼ同じ51%台です。文句なし。しかもニュースリリースを読むと、これから業績拡大が必至と思われるような材料がてんこ盛りで発表となっています。例えば6月に発表した、全330戸の大規模開発プロジェクトのレーベンつくばCORISの販売開始ニュースやタカラレーベン投資法人の東証上場承認などこれからの業績拡大を確実視するにたる材料をすでに発表済みです。なのにこのように下げて来たということは、同社も半ば意図的に安値で株を集めるために叩いたくらいに考えて強気買いしておくべきと考えます。明日からこのまま新規もナンピンも強気買いとします。下げ過ぎ。どんなにさげたとしても400~370円をドの付く底値と考えていますから、このまま一旦強気買いとします。完全な強気買い転換は25週線435円回復の450円からとし、心おきなく強気買い開始は50週線回復の470円からとします。6/25(不動産投資法人東証上場承認を発表・出口戦略拡大でサムティなどと同じ業容拡大にこれから・通期・概況・セグメント状況・契約残状況)6/22(推奨再開・概要・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①460~470円(レシオ8倍・週足陽転)②520~530円(レシオ9倍・週足完全陽転・年初来高値545円)③580円(レシオ10倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①580~600円(レシオ10倍強)】は微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①450~470円(レシオ8倍・50週線)②520~530円(レシオ9倍・年初来高値545円)③580~590円(レシオ10倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①590~600円(レシオ10倍強・今期EPS65円予想しレシオ9倍強)②650円(今期EPS65円予想しレシオ10倍)】とします。最終的には最高益更新で前期EPS68円超えの70円前後に拡大すると予想していますから、業績拡大を確信できれば700円前後に最大目標をまず引き上げる予定としておきます。SP。