4275 カーリットH(東1) 1050円 +27円
第1四半期は売上4%増124億円、営業益52%増3.5億円、経常47%増4.5億円、純益39%増2.8億円、一株純益12円で着地しました。同社もエノモトなどの中堅企業と同じで第1四半期は低調なスタートが常ゆえに、増益着地でもさして強い手がかり材料とはなれません。また第2四半期予想の開示もなく、3月通期予想は売上4%増540億円、営業益18%増24億円、経常14%増25億円、純益
0%減15億円、一株純益63円。第1四半期の進捗状況(経常)18%。前期の第1四半期の進ちょく状況は10%ですから、前期と比較して進ちょく状況文句なしと言えると思います。ただし、現時点ではまだ上方修正期待まで浮上したわけではありませんが。一株純資産は1095円。配当は12円の予定。セグメント状況は・・・・①化学品事業→産業用爆薬は土木向けに増販。自動車用緊急保安炎筒は減販。高速道路及び鉄道向け保安炎管は増販。全体として化薬売上は微増。受託評価分野は危険性評価試験や電池試験が絶好調で大幅な増販。化成品はパルプ用漂白剤増販。ロケットの推進薬原料はスケジュール延期で減販。全体では減販。電子材料は機能性コンデンサ向けと電気二重キャパシタ用電解液が好調で全体で増販。セラミック材料は砥石メーカー向けに増販。化学品全体の売上は1億円増の54億円で営業益は1.1億円増の3.7億円。まだら模様の製品別の売上状況ながら十分に合格点。②ボトリング事業→茶系飲料は横ばいで缶と炭酸飲料は増販。全体は売上0.5億円増の43億円で営業赤字1.5億円(前期は1億円赤字)。例年、温暖な第1四半期は低調。しかし、この猛暑で第2四半期のボトリング受託は急拡大して絶好調に激変したはず。第2四半期に期待大となります。③産業用部材事業→シリコンウエハーは不採算製品から撤退などメリハリをつけて増販。耐火耐熱金物はごみ焼却施設や海外向けに増販。スタッドも増販。全体の売上は2億円増の22億円で営業益は0.3億円増の1.3億円。合格点。④感想→低調で地味な数字ながら第1四半期としてはほぼ満点に近い合格点。エノモトと同じで第2四半期の業績拡大に十二分に期待大。その期待値では現時点ではエノモト以上と言えるかもしれません。ただしです。PBRも1倍でレシオも現状では16倍。エノモトなどのように割安顕著とまでは言い切れません。ゆえに、再度1000~980円まで押す可能性も考えて(7月安値840円に対しての2番底を)ここは打診買いとします。強気買いは1000~980円と25週線13週線200日線75日線完全回復となる1100円以上で引けるかのいずれかで行うものとします。目標は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①1130~1150円(レシオ18倍)②1250~1300円(レシオ20倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1300円(今期純益17億円でEPS72円予想しレシオ18倍強)②1400~1450円(今期純益17億円EPS70円予想しレシオ20倍・1月年初1399円)】とします。小さくSP。