8699 澤田HD(JQ) 946円 +4円
株価はド底値でありながら第1四半期好決算発表したので買い推奨開始します。第1四半期は営業収益5%増130億円、営業益45%増22.6億円、経常66%増25.7億円、純益26%増13.1億円、一株純益33円で着地。文句なし。好調だった前期は確認できていながらも買い推奨するタイミングを逸してしまい悔しい思いをしたのですが、その17年12月高値1235円から、その17年上昇開始水準の950~900円まで下げているので買い推奨再開します。一株純資産は1740円。配当は10円の予定。セグメント状況は・・・・①銀行関連事業→ハーン銀行(モンゴル)、キルギスコメルツ銀行、ソリッド銀行(ロシア)の3社で構成。ハーン銀行好調で営業収益7億円増の111億円、営業益9億円増の21億円で着地しました。ハーン銀行は、モンゴル経済のインフラ整備や不動産開発の恩恵を受けて、また貿易収支の黒字化継続の恩恵も受けて、モンゴル最大の商業銀行である同社の業績好調。預金残高は18%増、融資残高も11%増、資金運用収益も11%増と申し分なし。特に不良債権を抑制するために不動産開発用の融資を引き続き厳格化して、個人向けやクレジットカード、ネットバンキングなど充実させています。資源や不動産開発向けの融資を厳格化しているから法人向けの融資残は5.6%減なのに、個人向けは22%増、農業牧業向けは14%増。この動きも申し分なし。貸出の内容が良いということです。キルギスコメルツ銀行はロシア経済の低迷のあおりでキルギス経済も低迷して収益は圧迫気味。まだ費用先行の状態。ソリッド銀行もロシア経済の低迷の流れを受けて業績低迷とコメント。今少し改善にまで時間がかかる模様です。銀行事業は満点ではないものの、主力のハーン銀行好調で合格点は付与することができたと思います。②証券関連事業→HS証券は活発な営業活動などの成果やIPO2社に幹事参入も果たして、6月末での預かりし資産が前期比242億円増の3974億円に拡大。営業収益1億円増の9億円で営業益は1億円減の0.7億円。減益の主な理由は野村証券と同じです。トレーディング損益が前期比で1.4億円減となったから。証券会社を見ると、手数料などの変動の違いはあまりないものの、運用がうまいか下手で増益の会社と減益の会社とはっきりと違いが出ている模様です。このHS証に関してはまずまずと判断します。③債権管理回収事業→営業収益1億円増の7億円で営業益は0.3億円増の0.9億円。まずまず。④IT関連事業→新規で開始したIT関連事業はまだ費用先行。金融とITを融合した同社独自のサービス開発などを目指している模様ですがまだまだ道半ば。営業収益は0.8億円減の2億円で営業赤字は0.6億円(前期は0.03億円赤字)。⑤その他→持ち分適用企業からの配当金。営業収益3億円増の4億円で営業益は3.1億円増の3.7億円。これは文句なし。⑥持ち分法適用の外為どっととソリッド銀行の投資損益。ソリッド銀行は低迷ながら外為どっとコム好調で投資益は1.7億円増の1.8億円。これも文句なし。⑦感想→好悪まばらながら総合点で十分に合格点かつ強気買い開始可能と判断します。ど底値ゆえに明日はこのまま強気買いとします。目標株価は今期EPSを前期の106円以上と考え110円想定して再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①1080~1100円(今期EPS110円想定しレシオ10倍・週足月足最後の抵抗線)②1200~1220円(今期EPS110円想定しレシオ11倍・17年12月高値1235円)③1300~1320円(今期EPS110円想定しレシオ12倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1400~1450円(今期EPS110円想定しレシオ13倍・13年高値1440円)】とします。SP。