1976 明星工業(東1) 831円 +5円
第1四半期好スタートで上方修正期待が強く浮上したので買い推奨再開します。第1四半期は売上7%増117億円、営業益64%増12.1億円、経常66%増13.5億円、純益63%増9億円、一株純益17円。ミニミニサプライズ決算。売上の伸びが小さいのに利益率が上昇しているということは、プラント建設などのコスト増を理由に顧客取引先に値上げの交渉を行い、それが成功しているものと考えます。ではなぜ成功しているかと言えば、断熱関連のプラント工事においては圧倒的な競争力を持っているからでしょう。そのためにも、少し控えめにして今期は減益の予想としているのだと思います。値上げした顧客に遠慮して第2四半期発表や通期発表の時にその都度上方修正すると予想します。第2四半期予想は売上5%減240億円、営業益7%減22億円、経常9%減23億円、純益8%減15億円、一株純益28円。通期予想は売上9%減500億円、営業益19%減51億円、経常19%減52.5億円、純益20%減34.5億円、一株純益66円です。どちらも上方修正すると予想。受注状況は、受注高は建設工事事業が前期比29億円増の124億円でボイラ事業は26億円増の37億円で合計55億円増の162億円。受注残高の記載はないものの、受注高が拡大したということは、受注残高も拡大を始めたものと想定して良いでしょう。セグメント状況は・・・・①建設工事事業→売上4%増106億円、セグメント益53%増11.8億円。②ボイラ事業→売上43%増10億円でセグメント益0.08億円(前期は0.5億円赤字)。セグメント状況も文句なし。一株純資産は867円。配当は前期比減配の20円の予定ですが、前期の26円近くに今後増配となるでしょう、上方修正発表と合わせて。このまま5月年初875円を更新すると考えこのまま強気買いとします。目標は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①875~900円(一株純資産875円・レシオ13倍強)②990~1000円(レシオ15倍)③1060円(レシオ16倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1060~1100円(今期EPS前期並み85円予想しレシオ13倍)②1190~1200円(今期EPS前期並み85円予想しレシオ14倍)③1270~1300円(今期EPS前期並み85円予想しレシオ15倍)】とします。SP。また同社は今後、日米の貿易交渉の恩恵を受けるかも。米国は貿易赤字削減を求めるは必至です。その際に、日米ともに重要な取引材料として米国のシェールオイルやシェールガス(天然ガス)を考えていると思います。もし、日本が米国産のシェールガス輸入を拡大させると表明すれば、貯蔵プラント工事が同社に舞い込むと考えます。