3321 ミタチ産業(東1) 866円 -7円
通期の資料が開示になったものの追加の手がかり材料は無し。今期の上方修正期待を感じとることができるような新味のある材料はありません。が、しかし、前期から打って変わって減益になるよう必然的な理由や材料の記述も全くなし。資料を目を通しても単純に中期経営計画に合わせて数字を公表しただけのことのように思います。20年度(21年5月期)に売上500億円で営業益16億円目標を掲げているから今期の数字は会社予想の今期売上400億円、営業益10.5億円、経常11.1億円、くらいの数字になるのでしょう。短い資料ですから材料も確認できないものの、しかし、とても安定した利益構造です。少し意外。前期のセグメント合計利益19.4億円(営業益は全社費用等を差し引いて14.0億円ですが)のうち、私は海外事業がけん引してこのサプライズ決算にたどり着いたと考えていました。しかし実際には国内事業がけん引。国内事業の売上は221→281億円に拡大しセグメント益は10.4億円から14.7億円に拡大。海外事業は売上116億円→140億円に拡大しセグメント益は1.6億円から4.7億円。国内事業の収益構造が堅牢である証拠です。しかも製品別の売上構成がとても良いバランス。分野別最大の売上は自動車関連で178億円(42%)で次は産業機器の18%、次はアミューズメント機器と民生品機器がともに10.3%で並びます。品目別に直すと、半導体が最大で37%で156億円の売上で、次はユニットアッセンブリつまりnmsや加賀電子などと同じEMSで36.1%で152億円、電子部品の19%80億円がこれに続きます。自動車関連はこの猛暑や災害の影響で底堅い国内販売を継続しているはずですし、EMSはnmsや加賀電子などと同じく前期以上の好調を堅持しているはず。更にはすでに申し上げたように、下期にはゲーム機関連などのアミューズメント製品向けが拡大を予想。第1四半期なのか第2四半期以降かは不明ですが、このバランスと安定した収益構造から考えてもどこで上方修正して前期比増収で増益に転換するものと考えておいて良いはずです。しかも売掛金は前々期の12億円から16億円に拡大して着地しています。スタートダッシュに成功するかもしれません。まずは一株純資産回復の1100~1200円に回復して第1四半期発表を待つか、更に水準訂正して4/2大商いの1300円前後まで水準訂正して第1四半期発表を待つものと予想します。発表後から4/2高値1483円を抜き1月年初高値2195円にトライ開始と予想します。7/18(アミューズメント関連EMS回復して秋以降上方修正の可能性を予想・目標微修正)7/16(中期経営計画の数値目標に忠実に今期予想を算定しただけ)7/6(前期文句なしで今期減益予想・概況・セグメント状況・感想・売掛金から第1四半期好スタート可能性大・一旦弱めに目標修正)7/4(野村証券は保有株7.2%&三菱UFJは保有株5.0%と大株主報告書で公表)6/29(買い残減少中・シコリは1400~1600円で道中真空かも)6/26(新株予約権下限行使1044円割れは下げ過ぎ)6/13(深押しで目標修正)6/5(同社の強みと新株予約権資金活用先)5/18(新株予約権行使状況・買い残急増)5/8(目標微修正)4/17(nms同様にEMS企業に変身成功し進化中・新株予約権大量行使で種株仕込み完了のはず)4/9(歴史的な買い場となるかも・買い残に関して・目標修正)3/31(文句なし第3四半期・5月通期更に上方修正期待が浮上・概況&セグメント状況・目標修正)3/5(買い推奨再開・5月通期上方修正・上方修正理由・目標再設定)10/4(すべての目標達成で売り場探し)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1050~1100円(新株予約権行使された価格1077円・13週線回復・日足完全陽転・一株純資産約1060円)②1200~1250円(レシオ12倍強)③1350~1400円(レシオ13倍強・200日線50週線回復・週足陽転)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1400~1500円(レシオ14倍強・4/2大商い高値1483円・今期EPS前期並み125円想定しレシオ12倍)②1600~1620円(今期EPS前期並み125円予想しレシオ13倍)③1700~1750円(今期EPS前期並み125円予想しレシオ14倍)】。第1四半期以降確認し最高益連続更新確実と判断すれば最大目標を18年上場来2195円に向けて引き上げる予定とします。SP。