3454 Fブラザーズ(東1) 1345円 -27円

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投資銀行の会社とは言っても実際には不動産投資をメインにする会社ですから実質不動産ファンド企業みたいなものです。私募組成し多分と自己勘定で運用しています。7月初めに発表した第2四半期は、売上40%増141億円、営業益68%増30.4億円、経常71%増28.5億円、純益64%増17.9億円、一株純益128円と文句なしの数字で着地しました。通期予想は売上20%増225億円、営業益48%増50.1億円、経常45%増44.5億円、純益37%増28.1億円、一株純益200円の予定。ほぼ確実に達成することができるはずです。自己資本比率は33%で一株純資産は941円。配当は前期比3円増の18円の予定です。セグメント状況は・・・・①投資運用事業→新規にアセットマネジメント業務を受託してアセットマネジメントのフィー増加し売上87%増の0.6億円で営業益は0.2億円。順調に拡大はしていますが、業績寄与と呼ぶにはまだまだこれから。今後知名度の上昇や積極的な営業活動でアセットマネジメントの受託を拡大させていくことになれるでしょう。寄与はまだ小さくても将来性に◎。②投資銀行事業→自己勘定(賃貸物件)の売却分が増加して売上40%増の141億円、営業益56%増の33.9億円。ものすごく高い利益率。同社の運用力の高さを証明するものかのしれません。バランスシートを見ると、主な資産項目は、現金預金が91億円、販売用不動産等は277億円で流動資産合計はほぼ前期と同じ390億円(前期は384億円)。有形固定資産も前期と同じ2億円。負債項目は、主な短期借入金は14億円で、主な長期借入金は220億円。さすがに自己勘定で運用をやっているだけあって財務バランスは文句なし。流動資産が390億円なのに長期借入金が220億円であるということは大いに評価できるでしょう。ただし好業績でもいまいちインパクトがありません。同社はせっかくの投資銀行事業の会社ですから、不動産だけでなく地熱などの再生可能エネルギーやベンチャー投資などの分野にもう少し積極的に進出しても良いと考えています。今期を終えると業容拡大に踏み出して来るのでしょう。打診買いから。下値は7月安値の1249円を意識する1300円前後と考え、1350~1300円を強い下値サポートと考えます(すでに好決算発表も終えています)。本格買いは7/10以降に引けでとらえることのできない25日線回復の1400円以上で引けてから。強気買いは75日線回復の1450円から開始とします。目標株価Ⅰ【短期目標①1550~1600円(レシオ8倍)②1750~1800円(レシオ9倍・1月上場来1768円)③1950~2000円(レシオ10倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2000円(レシオ10倍)】とします。投資銀行らしい業容拡大や業績拡大を確認すれば再設定します。SP。