8940 インテリックス（東１） 847円 －95円
資料をざっと眺めて見たのですが、別段これからの先行きに不安な面はありませんでした。ではなぜ前期が減益になったかというと、やはりすでに指摘の通りコスト管理能力がスターマイカなどと比べて下手だから。これはある意味致命的かもしれませんが、不思議なことにコスト管理能力が低くても安定した利益は創出ことができます。この点を考えると、スターマイカと同社では経営の第一義が少し違うのかもしれません。スターマイカは収益至上主義で、儲けが第一。同社の場合は、利益創出のまえにリノベーションの技術を蓄積したり、リノベーション分野の先進的な取り組みを始めてみたりと中期的成長に向けての取り組みが優先しているように思います。前期の減益の理由を見ても、何か重大な欠陥があったかと目を皿のようにして眺めてみましたが、やはりコスト管理が甘くて減益。しかも、減益の理由は短信で会社も指摘しているように第3四半期期間の落ち込みのせい。その落ち込み分を第4四半期で挽回することができずに減益。しかし、第4四半期期間はこれも会社がコメントしている通り、通常モードの収益率に回復していました。同社に願うことは、もう少し収益向上に固執した経営姿勢に転換してくれれば、文句なしの状況になれると思いますし、願うのは今のところただそれだけと言えます。ちなみに第3四半期期間（12～2月）は中古マンション再生流通事業の売上は70億円で営業益は1.7億円、その他不動産事業は売上20億円で営業益0.9億円。売上は双方とも文句なしの増収幅に成功しながら、コスト増などから第3四半期減益着地になっています。また全社費用もやはり多め。単純に第3四半期の双方の営業益を足すと11.9億円なのに、全社費用が増加しているために営業益は8.1億円に。アセットシェアリング事業の拡大などのために先行費用がかかっている状態ということなのでしょう。今後、この先行費用が実を結び利益拡大の時がいつ訪れるかが最大の注目点と考えています。また同社は、コスト管理能力が下手なことは自分で一番わかっているようで地価の上昇で競争の激しい首都圏エリアを中心とする中古マンションの取得を減速しています。下手に仕入して利益が出ないとなると赤字も想定となってしまうので、手控えることは経営判断としては正しい判断と思います。この前期手控えた仕入を今上期に再び活発化させる予定とコメントしていました。棚卸資産の期末での減少は過度に警戒することもないと思います。別段過度な不安材料もなく、また次の第1四半期も上々の数字で着地はしてくれそうゆえに、やはりまずは一株純資産1133円前後となる1100～1200円レンジにリターンして当然と考えます。ボトム離脱サイン点灯は7/2高値965円抜け及び25日線956円回復の970円で点灯。970円からリターン開始と考え新規もナンピンも本格買いとします。またその前に850円前後で下値固めを行うかどうかに注目。850円前後で下値固めを行うなら、金曜の寄り値882円以上で引けると970円回復への動きになれると予想しておきます。資料の解説などは反転し始めてから行い予定です。7/12（減益着地の前期・回復予想の今期予想・概況・セグメント状況・今期再び営業益20億円乗せに挑戦を予想・目標修正）6/16（スターマイカ業績観測記事・首都圏中古マンション需要堅調）6/9（アセットシェアリング京町家第2期募集開始・アセットシェアリング北千住駅前第3期募集開始・アセットシェアリング順調）5/22（クラウドファンディングで京町家再生の記事・アセットシェアリング事業の急成長の予感）4/16（俵屋旅館に代表される京町家の魅力と価値）4/11（来月にはアセットシェアリング京町家完売し第2弾の販売予告も・来期増収増益を確実視）4/9（第4にアセットシェアリング北千住駅＆京町家と1棟建ビルの売上計上で通期は会社想定か上方修正のいずれかの可能性）4/6（減益でも満点の第3四半期・上方修正期待を確認・概況/セグメント状況/通期営業益23～20億円を予想・アセットシェアリング事業絶好調でビジネスモデル転換の可能性・目標修正）4/4（アセットシェアリング京町家再生Ⅰ募集開始・今期上方修正要因）3/29（好決算発表したスターマイカと比較・成長の伸びしろは同社の方が上）3/28（アセットシェアリング順調/北千住は第1完売し第2期販売/＆アセットシェアリング京町家プロジェクト始動・目標修正）検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1100～1150円（週足陽転と雲上限・一株純資産1133円・レシオ12倍）②1250～1270円（レシオ13倍）③1350～1400円（レシオ14倍・1月年初1346円）】～ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1400～1430円（今期EPS110円想定しレシオ13倍・14年高値1408円）】。四半期確認しながら徐々に強気に再設定して行く予定。ＳＰ。