ドル円 110円99銭 16銭の円安
貿易戦争の影響でハイテク株の業績が悪化するのではと心配からハイテク株売りとなっています。が、しかしです。長い目で見るとやはりハイテク株(輸出株)の成長力の方が高いはずです。電気自動車の普及、自動運転支援システム普及、人工知能の幅広い分野への導入、あらゆるものがつながるIoT普及など世界は人類史上に記述されるようなテクノロジー革命産業革命の時を迎えています。その流れから考えると、やはり成長力の大きい株はハイテク株であるはずです。また、貿易戦争の影響でインフレへの流れが弱まりまたデフレへの心配というか期待というかの動きになったために内需株に資金が向かったのかもしれません。しかし、米国経済は力強く、貿易戦争の影響ですったもんだはするものの、それも11月の中間選挙までのこと。米国経済や開放路線を拡大させた中国経済も力強く拡大の色を強くすることでしょう。すると遅ればせながらも日本もやっとインフレの動きが。人件費上昇です。すでに人件費上昇が始まり一部の企業の業績に影響を与えています。人件費上昇は中小企業にとって死活問題です。内需企業はこの人件費上昇や円安でのコスト増のダブルのマイナスのために、増益率の低下やあるいは減益に転じるような企業が出てくるかもしれません。しかし製造業はそのうち値上げの動きが本格化することにより、コスト増を吸収していち早く増益に転じることも可能だと思います。また株価とともに注目しているのがドル円です。ハイテク株への警戒感は依然強いものがあるものの、もしドル円が攻防戦を続ける111円の壁を突破して112円方向への円安の流れを強めるとなると、ハイテク株全般に安心感が生まれて(貿易戦争の影響のマイナス分を円安のプラス分で相殺できるという安心感)見直し買いや買い戻しの動きが強まってくれるのはと考えています。