6312 フロイント産業(JQ) 871円 +6円

6312 フロイント産業(JQ) 871円 +6円

ミタチ産業と同じで、どこに瑕疵があって年初来安値を更新したのか不明でかつ理不尽であるために、同社株も買い推奨を開始します。同社は造粒やコーティング装置などの開発企業です。先週5日に第1四半期を発表。売上8%増48億円、営業益3%増3.9億円、経常20%増4.7億円、純益26%増3.4億円、一株純益20円で着地しました。当然のこと文句なし。出だしは上々です。この着地でわずかにながら2月通期予想の売上200億円、営業益3%減19億円、経常4%減19億円、純益8%減13.5億円、一株純益78円に対して上方修正期待が浮上したものと考えます。しかも同社もTスマートやエノモトなどと同じで電池関連株。中期経営計画の今期の取り組む課題を見ると、①米国アジアで機械装置や化成品両面での積極的な海外展開、②連続造粒システムや錠剤印刷機の新製品の利益寄与の本格化実現、③リチウムイオン電池など新素材向けに産業用機械ビジネスの立ち上げと進出、④産学連携強化、⑤技術交流と人材育成・・・・を行うと。同社の造粒コーティング技術がリチウムイオン電池製造過程で必要不可欠な技術になるということです。その点を考えると、Tスマートの塗工乾燥技術やエノモトの新型セパレータと同じで、次の二次電池関連株と位置付けることができるはずです。しかもスタート上々。セグメント状況は・・・・①機械→造粒コーティング装置は大型案件が寄与して増収増益ながら、米国子会社は受注残は順調に積み上がっているものの、納入ペースは前半低調が慣例ゆえに、売上7%増の34億円ながらセグメント益は14%減の2.7億円。下期に利益も拡大するということ。②化成品→医薬品の経口剤に使用される添加物など国内外で好調。食品品質保持剤も海外開拓に取り組んで増加して、売上11%増14億円、セグメント益32%増2.5億円。③感想→機械部門は減益でも季節性のためで下期に利益寄与開始となるのですから、文句なしの合格点のセグメント内容です。一株純資産は757円(自己資本比率は71%)。配当は20円の予定。売掛金は期末から1億円増加して44億円。今後の業績も順調な進捗となることを示しています。長短借入金はゼロで完全無借金企業。現金は52億円で筋肉質。受注残は前期の91億円から50億円に大きく落ち込んでいるものの、下期には受注残も回復を始めると考えます。株価はいまだにど底値ゆえに、明日以降の株価の動きを確認して、連続陽線などを確認し始めてから買い場探し開始のコメントを出す方針とします。目標株価は、目標株価Ⅰ【短期目標①1000~1040円(レシオ13倍・25週線13週線回復)②1150~1200円(レシオ15倍)③1280~1300円(レシオ16倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1300~1350円(レシオ17倍)】とします。第2四半期確認後に再設定する方針とします(上方修正する可能性もあるから)。SP。受注残の前期比減少を警戒してすぐに上げて来ないかもしれませんから、慌てずに引き付けてから買い場探しする方針で。