8291 日産東京HD(東1) 342円 +8円

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こんな時に新規に買い推奨することもないかとは思うものの、大半の銘柄が来週の米中市場の落ち着きや貿易戦争の更なる緊張が生じないことなどを確認する必要があり、それに伴う連続陽線の確認が必要なために、あえて内需でまだ小動きと思う同社をざっと紹介。まず早めにコメントしておこうと思ったのは昨日のニュース。日産「ノート」が1970年以降48年ぶりに国内販売で上期のトップになったという記事(軽自動車を除く新車販売)。しかも、2位はトヨタの「アクア」で3位もトヨタの「プリウス」ながら4位に日産の「セレナ」がランクインし、セレナはミニバン分野で首位を獲得。多少の落ち込みはあるかもしれませんが、第1四半期は前期比並に好スタートを切れるものと考えて良いでしょう。その今期予想は売上0%増1530億円、営業益1%増47億円、経常1%増41億円、純益9%増24億円、一株純益36円と発表。配当は強靭な財務内容ゆえにこれまで通り8円。一株純資産は583円に拡大。前期は、売上1%増1520億円、営業益8%減46.1億円、経常9%減40.6億円、純益45%減21.8億円、一株純益33円。今期はこの減益予想の前期とほぼ同じ数字を予定していることになります。が、しかし、よく考えてみてください。この前期が減益となった理由は、日産自動車の不正検査問題の不祥事から。その影響がなくなったと思える今期が、不祥事のあった前期と同じというのは少し解せません。国内消費の動向もあり、弱めに推移する可能性はあるものの、最終的には明確な増益に上方修正することになるのではと考えます。それを占うのは第1四半期ないし第2四半期です。同社は第1四半期は低調な出だしが恒例で利益率が計上し始めるのが第2四半期からとなるために、第1四半期の数字でその後の上方修正を確信することは出来ないものの、前期比並で着地できれば、前期下方修正する前に前々期末時点の前期予想、売上1500億円、営業益51億円、経常46億円、純益33億円、一株純益49円に向けて上方修正する可能性浮上し始めたと考えておいて良いと思います。330円前後を下値と考えて、慎重にながらも今日から強気での買い推奨を再開することにします。5/17(少し上振れて通期着地・地味な今期予想・概況・6月後半か7月から買い場探し再開・350円前後の押し目で買い場探し・目標修正)4/25(日産自動車2026年3月期めどに国内販売の電気自動車販売比率5割以上に)4/3(自動車メーカー販社改革開始・会社説明会資料解説/グループ概要&業績&業績(財務)&強み&中期経営計画&感想)3/27(不明検査問題無事通過)3/22(目標修正)3/19(想定外早めの上昇)3/13(第3四半期再度解説/販売自粛でこの数字立派・通期達成確実視・セグメント状況/自動車関連&情報システム関連&感想・2月月次自動車販売ランキング/日産ノート1月2月と販売台数トップ・日産と三菱自統合深化・目標修正)2/5(ある意味驚きの第3四半期・概況/経営成績に関する説明・セグメント状況・強靭なバランスシート・通期予想達成確実な模様ゆえ目標据置)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①420~430円(レシオ12倍)②470円(レシオ13倍・17年高値485円)③500~510円(レシオ14倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①510~540円(レシオ15倍)②570~580円(レシオ16倍・一株純資産580円)】。上方修正期待を確認できれば強気に再設定します。SP。来週以降にでも株主通信でも紹介します。