7552 ハピネット(東1) 1394円 +41円
なぜ突然反転したか不明。同社のニュースリリース見ても大ヒットが期待できる新製品の販売などのニュースはありません。しかし理由があろうがなかろうが下げ過ぎていたことだけは事実ゆえに、ボトム離脱の動きが出始めたと前向きに考えて良いでしょう。ただしまだダメ。今日の高値は1459円。6月高値を抜きました。しかし、今は25日線1422円さえ回復していません。新規もナンピンも本格買い開始は少なくとも25日線1422円以上で引け始めてから。完全にボトム離脱サイン点灯は75日線1502円ないし13週線1481円回復となる1500円回復からと考え、新規もナンピンも強気買い再開は1500円以上で引け切ってからとします。まだ底値の只中と考え慎重な打診買い程度。しかしながらPBRは0.9倍でレシオ9.4倍。しかも同社は完全無借金です。手持ちの現金は114億円。自社株買いなど資本政策に活用や成長戦略への大規模投資など活用できる十分な現金を保有しているということになります。ちなみに株券も83億円保有(株価上昇で含みが発生しているはず)。私は同社のバランスシートは理想的と考えています。無借金もそうですが、資産項目の中にも全く無駄なものがありません。まさに筋肉質。例えば有形固定資産です。国内最大の玩具やゲームなどの卸売企業でかつ圧倒的な存在の企業なのに不動産資産はたったの7億円。文句なしの筋肉質です。この点も大いに評価すべき。しかも売掛金は前々期比87億円増の370億円で期末を通過。第1四半期は上々のスタートにはなれそうです。また同社もnms同様にフィスコ社がレポートを。そのフィスコ社の調査レポートを今日はざっと。(1)要約・・・・①前期はニンテンドースイッチの寄与もあり営業益30%増を達成。②進行中の今3月期業績は微増の会社予想から上振れの可能性がすでに生じている。③第8次中期経営計画を発表し、21年3月期に経常56億円過去最高を目指す。④自社株買いや増配など株主還元策にも前向き(無借金で現金が110億円以上もあるのだから当然)。(2)今期上振れの可能性・・・・売上2300億円、営業益50億円、経常48億円、純益32億円を会社は予想しているが、これは玩具事業で増益を見込むものん、映像音楽事業で大きなヒットを見込んでいないことと買収した子会社のコスト増などを見込むために微増益。しかし、フィスコは印象としてすべての事業が相当に堅めの予想とコメントし、年末商戦の状況次第で全体の利益が上振れする可能性ありとコメントしています。(2)事業の立ち位置・・・・①玩具事業→実質親のバンダイは言うに及ばずセガやセガトイズなど幅広い商品を扱い国内のシェアは30%強で圧倒的。第2位は16%で、3位が9%。また利益率の高い自社製品の企画販売を拡充して順調に売上比率が上昇中とコメントされています。②映像音楽事業→業界トップの星光堂を買収して同社の業界シェアはトップとなる28%に。しかも1位と2位の統合で、圧倒的なシェアと判断して良いはず。③ビデオゲーム事業→任天堂からソニープレステまで扱う唯一の企業。市場シェアは現在第2位の約25%。1位は任天堂の販売子会社の任天堂販売で75%のシェア。ソニープレステの販売は同社が独占的地位を確保。そのうえで任天堂販売と同社のシェアを合計するとこの2社で国内の市場をほぼ独占しているということです。④アミューズメント事業→キッズカードやカプセル玩具の設置場所は全国でなんと5000か所。市場シェアは約60%でこれまた圧倒的。同社以外は大半が中小の企業。ほぼ独占的と言って良い状態。⑤感想→同社の国内におけるシェアはまさに圧倒的です。同社のビジネスモデルに過度な成長期待などを抱きづらくともこの圧倒的な市場シェアを考えると大いに同社の存在価値と安定的業績拡大を評価できるはずです。しかも、同社もブロッコリーを傘下に収めて自前のゲームソフトの開発などソリューションサービス企業に変身も始めています。圧倒的な存在価値とソリューションサービス企業への変身という成長性を評価すれば1999年上場来2915円に十分に挑戦することができるはずです。フィスコ社のレポートの続きはまた後日に。6/18(ニンテンドースイッチゲームソフト投入秋以降・パッケージ売りで下げたと予想・ニュースリリース紹介)6/8(任天堂安値更新に連動安・任天堂は三菱UFJ証券53800円でドイツ証券52400円・資料/第8次中期経営計画/玩具事業&映像音楽事業&ビデオゲーム事業&アミューズメント事業&感想)5/31(ニンテンドースイッチにポケモンGO投入・ゲーム販売は年末商戦向け・来年はポケモンGO新作ゲーム投入予定と)5/30(ニンテンドースイッチ向けポケモンGO新作ゲーム投入へ)5/29(新製品新感覚小型電子ペット販売開始)5/26(通期セグメント状況おさらいと感想/今後の見通し/財務内容・深押しで目標微修正)5/11(文句なしの前期と地味ながらも合格点の今期予想・概況・セグメント内容から今期営業益52~55億円を予想・目標修正)4/26(トレーディングカードゲームの累計出荷数2600万パック)4/24(ニンテンドーラボ上々の滑り出し)4/20(ニンテンドーラボ販売)4/18(今期予想は増収増益予想を発表の可能性を大)4/16(ブロッコリー今期増収増益の予想発表)4/6(ニュースリリース紹介)4/3(第3四半期業績を再度解説コメント・抜群のコスト管理能力・安定した売上と利益確保・今期も増収増益の可能性を大・新中期経営計画発表を想定)3/26(圧倒的シェアをもとに製販一体型企業へ)3/20(任天堂スイッチ販売好調継続・製販一体型のビジネスモデルへ変身中)3/1(買い残の振るい落とし)2/28(インバウンド需要などでアミューズメント製品群の販売好調のはず・海外に積極的に進出する可能性も)2/22(個人向け会社説明会資料紹介/同社の強み&玩具事業&映像音楽事業&ビデオゲーム事業&アミューズメント事業&物流拠点&感想・圧倒的事業体)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1730~1760円(レシオ12倍・25週線回復)②1900~1950円(レシオ13倍・50週線回復)③2100円(レシオ14倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2100~2200円(レシオ15倍・17年高値2234円)②2350~2400円(レシオ16倍・今期EPS160円予想しレシオ15倍・14年高値2371円更新)】。業績拡大を確信できれば最大目標を99年上場来2915円に引き上げる方針。SP。