8897 タカラレーベン(東1) 402円 -5円

8897 タカラレーベン(東1) 402円 -5円

6月は株主総会の季節ゆえにニュースリリースを含めて企業の手がかり材料の発表も少なく、個別株のボトム離脱や再騰サイン点灯のきっかけさえもつかみにくい状況下にあります。本日同社は「タカラレーベン不動産投資法人}(REIT)の上場承認を発表。この承認でサムティなどと同様に出口戦略が容易になり安定的業績拡大が期待できるはずです。今日は不動産株でありながら年初来安値を更新。このニュースがボトム離脱サイン点灯につながるかどうか不明です。兎に角、ボトム離脱サイン点灯してまともに企業を評価して売り買いを判断ないし実行できる普通の相場環境に戻ってから、買い場探しを本格化するように。ちなみにボトム離脱サインは25日線420円を完全に抜け出して連続陽線を行うか430円以上で引けて。上げサイン点灯は440円75日線を完全に回復することです。6/22(推奨再開・概要・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①460~470円(レシオ8倍・週足陽転)②520~530円(レシオ9倍・週足完全陽転・年初来高値545円)③580円(レシオ10倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①580~600円(レシオ10倍強)】。四半期で業績拡大順調を確認しながら最大目標を徐々に引き上げて行く方針。SP。前期は売上7%増1108億円、営業益21%増125億円、経常24%増117億円、純益20%増73億円、一株純益68円で着地。文句なし。最高益更新ですから当然です。一株純資産は394円。配当は前期も今期予想も16円。今期予想は増収ながら減益の予想。売上17%増1300億円、営業益15%減107億円、経常18%減96億円、純益14%減63億円、一株純益58円。確かにストックフィーの拡充に向けての構造改革は行っていますが、これだけ増収で減益予想はやはり保守的です。事業別状況を見ると・・・・①不動産販売→新築と中古マンションの販売の合計は0%減の793億円。セグメント益61億円。②賃貸→アパートマンション及びオフィス。売上8%増54億円。セグメント益8.3億円。③管理→受託管理戸数49650戸。売上9%増40億円。セグメント益1.1億円。④発電→売電事業の売上は64%増182億円。セグメント益51.2億円。⑤その他(建築請負や修繕工事)→売上8%減37億円。セグメント内容は上々です。また注目しておくべき項目としてまず契約状況はというと、期中の契約金額は前期比9.1%増の786億円で戸数は1818戸。契約残は前期比で4.7%増の206億円で戸数は559戸。契約状況文句なし。次に売上に直結する販売用不動産等は前期から大きく拡大して683億円。流動資産は前々期の865億円から1034億円に大幅に拡大して着地。しかも現金は前々期とほぼ同じ292億円。有形の固定資産も前々期の471億円から663億円に拡大。今期の増収は確実であると同時に増益も確実視して良いと考えます。今後の四半期で上方修正期待が浮上するでしょう。これだけ良い決算内容なのに、しっかりと中身を精査する投資家もいないから年初来安値を更新。どうしようも相場環境としかいいようがありません。ボトム離脱をまちましょう。