ドル円 110円52銭 08銭円高
日経平均はNYダウと同じような動き。高値22885円まで上昇しながらじりじりと値を消しています。しかし、本当にどうしようもない相場です。多くの輸出企業の今期業績予想のたたき台となる設定レートは105円前後です。中には100円で設定の企業もあります。この110円を超える円安の動きからするとどう考えても上方修正は必至のはず。また、確かに米中の貿易戦争への懸念はあります。しかし、日本にとって、米中の貿易戦争はさほど深刻とも思えません。米中はどこかで折り合いをつけるでしょうし、それに中国は米国とは逆に関税の引き下げなど対外開放を進める政策を講じています。米国分の減少は中国分で挽回できるでしょうし、米中の貿易戦争でも日本の獲得する相対的売上は結局のところ大きく変化はないのではと考えています。その米中の貿易戦争の山場も本日。米国の対中製品への関税発動が本日発表と言われています。500億ドルとのこと。ただ、GDP比で0.1%に過ぎず、個々の企業によっては影響はあっても相対的な貿易量などから見るとマクロ面での影響は限定的と言われています。つまり、今回の発動イベントを通過すると市場は冷静さを取り戻し始めて、アク抜けの動きになると考えます。また、需給の最大の山場が来週に19日に。メルカリ上場です。この上場を通過すれば、需給面でのアクも抜け始めると思います。7月には円安からの輸出株の上方修正期待を再認識して、じわじわと上昇し始める輸出株が現れ始めて来ると考えます。と同時に、7月8月にかけて日経平均もじりじりと年初来高値を目指すのではと考えます。