6844 新電元(東1) 5760円 -120円

6844 新電元(東1) 5760円 -120円

ソディック、ダイヘン、フェローテック、エノモトなどと同じように文句なしの決算なのに年初来安値に沈んでいる株がここにも。ダイヘンやソディックとともに本日5750円で年初来安値を更新。レシオはついに12.3倍。同社の場合は、ソディック等と少し違い今期予想は増収ながらも減益の予想であるために、下げる理由が全くないわけではありません。しかし、だからと言ってレシオ12倍まで叩く理由は希薄です。しかも、同社もパワー半導体、通信用電源、パワコンなど、今後需要増が期待できる製品を開発製造販売している会社です。ゆえに、潜在的に考えればやはり上方修正する可能性が高いはずです。そう考えるとレシオ12倍まで高くのは論外と考えます。バカの何とかで1月高値10700円まで買い過ぎた反動からオーバーランで下げ過ぎているものと考えます。ダイヘンと同じく今日から買い推奨開始します。まずは打診買い。本格買いは25日線6377円回復の6400円ないし6月高値6560円抜けからとします。またやはりまずは何より日足の陽線とその連続を確認すること。そこから買い場探しを検討し始めましょう。前期は売上1%増921億円、営業益34%増68億円、経常55%増71億円、純益56%増52億円、一株純益513円で着地。文句なし。一株純資産は今の株価と同じ5744円。配当は今期予定も前期と同じ125円。今期の予想は売上967億円と増収ながら営業益58億円、経常63億円、純益48億円、一株純益466円と減益の予想。しかし、多分保守的に予想したはず。第1四半期以降に上方修正期待が浮上できると予想します。前期のセグメント状況は・・・・①デバイス事業→空調機器向けや自動化産業機器向けなどに半導体デバイスの需要好調で、また自動車電装化向けにも同じく半導体デバイス需要好調。しかも同社の強みはパワー半導体です。大電力が必要となるEV車向けに同社のパワー半導体の需要はこれからも伸びるはずです。売上11%増342億円、営業益24%増43.1億円。利益率も文句なし。満点。②電装事業→インドネシアやベトナムなどで二輪車市場が回復して二輪車向けの様々な電装品の受注が拡大。売上7%増490億円、営業益51%増77.1億円。文句なし。満点。③新エネルギー事業→太陽光発電市場は低調で減収減益。売上31%減75億円、営業赤字19.4億円。これはダメ。赤字も拡大。④感想→①②が満点で③が不合格として、総合的には文句なしの合格点を付与できる内容でした。為替の設定レートが110円なのが少し注意する点ではあるものの期末の時点の売掛金は193億円で前々期から1億円増とまずまず。また4月の受注速報はデバイス事が前月比で7.9%増、前年同月比で2.4%増、電装事業は前月比で13.1%増、前年同月比で23.3%増で、合計で前月比で9%増、前年同月比で10.2%増と文句なしの数字。5月は少し減速したものの、デバイスは前年同月比で9.1%増、電装が3.5%増で合計で前年同月比で5.4%増を記録。4月5月累計での受注は前年同月比で7.9%増と好調を維持しています。つまり、第1四半期は好スタートを切れると思いますし、最低でも前期比並の数字で着地できるはず。その時点で通期上方修正期待が浮上できることになります。なのに下げています。やはりこれも論外です。だから、ソディックやフェローテックなどと同じように、この年初来安値ボトムから息の長い上げが始まり、半年後には高値に位置する勝者株なっているものと考えます。目標株価は、目標株価Ⅰ【短期目標①7400~7500円(レシオ16倍・50週線回復)②8000円(レシオ17倍・25週線回復)③8400~8500円(レシオ18倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①8500円(今期EPS500円予想しレシオ17倍)②9000円(今期EPS500円予想しレシオ18倍)】とし、上方修正期待が浮上した時点で最大目標をまず年初来高値10700円前後に引き上げる方針とします。SP。