6622 ダイヘン(東1) 736円 -23円

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今期も好決算の予想なのに、ソディック、フェローテック、エノモト同様に年初来安値を更新している株がここにもいます。今日の安値は720円で年初来安値を更新。17年11月高値1174円、1月年初1130円から大きく下落しています。しかもやはり下落と好決算から買い残が増加するという例のパターンで、同社もボトム離脱サイン点灯を阻害され続けてきました。前期は売上10%増1494億円、営業益15%増100億円、経常15%増102億円、純益9%増68億円、一株純益54円。文句なし。一株純資産は611円。配当は前期は15円で、今期は16円(10月に株式5株併合しますが)。今期予想は売上5%増1570億円、営業益4%増105億円、経常2%増105億円、純益2%増70億円、一株純益278円です。少し地味ではあるものの、増収増益予想で上々の数字です。セグメント状況は・・・・①電力機器事業→タイ発電公社からの受注など東南アジアでの大形変圧ビジネスが軌道に乗りつつあるものの、太陽光発電関連は受注減の状況。受注高は8%減654億円、売上0%減661億円、営業益13億円減の42.1億円。減収減益ではあるものの、ギリギリの合格点というところでしょう。②溶接メカトロ事業→自動車関連のアルミ溶接分野の受注が堅調。欧州やアジアからの受注好調と。受注高は2%増432億円、売上5%増444億円、営業益0.5億円増の33.6億円。満点では無いものの十分に合格点。③半導体関連機器事業→ビッグデータなどの収集蓄積解析分野の拡大に伴いサーバーや端末の記憶容量の拡大を受けて、3次元メモリやDRAMの設備投資拡大し、半導体微細化に必要な高速整合機能を搭載した高周波電源システムの受注が急拡大。また生産能力拡大や自動化による採算性向上にも取り組んだと。受注高は33%増427億円、売上50%増386億円、営業益31.9億円増の64.1億円。文句なし満点の合格点。④感想→①~③まで総合して考えると、十分に合格点を付与して良いはずです。⑤受注残→電気機器の受注残は2%減の307億円、溶接メカトロの受注残は24%減の35億円、半導体関連機器の受注残は40%増の140億円。溶接メカトロは前期もさほど受注残が溜まるような製品ではないので24%減でも問題ありません。それ以上に利益率の高い半導体関連機器の受注残が拡大していることこそ評価すべきでしょう。文句なし。受注残や利益率から考えて、今後上方修正期待が浮上できると考えます。なのに、株価は年初来安値を更新中。ソディックやエノモト同様にこのボトムから息の長い上げが始まり、半年後の勝者株になっていると考え打診買い開始。本格買いは6月高値799円抜けの800円からとします。強気買いは75日線810円を完全に回復し日足の雲及び完全陽転の830円からとします。目標株価は、目標株価Ⅰ【短期目標①840~850円(レシオ15倍)②940~950円(レシオ17倍・50週線回復)③1050円(レシオ18倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1050~1100円(レシオ20倍・1月年初来高値1130円・17年高値1174円)】とします。ちなみにみずほ証券の目標株価も1000円です。SP。