6300 アピックヤマダ(東2) 406円 +6円
SUMCOがまた年初来安値を更新して、フェローテックやソディックなども年初来安値に接近するようなら下げを見せているために、半導体封止成形装置の同社が一足先に上げ始めることもできないでしょう。今日は416円までありましたが、再騰するようなら気配はなし。今日の416円を抜いて日足の陽線を2~3本連続してくれれば、5月高値461円を抜けずとも強気買い本格買い開始しても良いでしょう。今は打診買い程度でお茶濁すか、連続陽線確認してからゆっくと本格買いする方が効率的。それに5月高値抜けてから本格買い強気買いし始めても遅くないはずですから。ただし、同社はボトム離脱済みである点であることから考えると、ボトムのフェローテックやソディック、エノモトやミタチ産業などとは少し違い、強い上げサイン点灯に挑戦中のTスマートと類似する値位置にいるものと考えておいてください。資料の同社の戦略を再度コメントし。アピックヤマダの戦略・・・・(1)基本戦略→①生産性&品質大幅向上、②強み強化と再構築、③海外とのシナジー効果の発揮。(2)数値目標→18年度(今期)売上126億円で営業益4.8億円。19年度売上133億円で営業益8億円。20年度売上150億円で営業益12億円。(3)生産性等の向上に向けて→モールド課ながらの生産性を向上させるために、設計工数を倍増させて作業プロセスを削減し業務の数値化と加工自動化を進展させてデータ解析を活用して品質評価の最適化を行いボトルネック解消すると。社内の生産能力を18年に130%に、20年には17年比で180%以上にすると。もし成功すれば中期経営計画の数値目標以上の数字が実現するはず。コストの徹底的な内製化で利益率が急上昇するはずですから。良い施策。(4)強みの強化再構築のために・・・・①金型技術を活かしてメモリ市場に新製品投入し、トランスファー成形機の競争力強化し、WLP装置のトップシェアを堅持拡大し、車載ビジネスもついでに拡大して、新規ビジネスも創出するとのこと。できるかも。理由は、次世代半導体市場で重要と思える技術は多分封止技術だから。②独自のモールド技術で高度なトランスファー成形や圧縮成形など次世代向けの封止成形要求に対応して他社との差別化強化へ。③EV車のモーターに必要不可欠なパワー半導体のモールド需要が急増している状況で、すでにそれに対応すべき大型モジュール用モールディング装置2機種や高速デバイスマウンター1機種を開発して市場投入し販売好調。更に自動運転支援システムやAI化などからも車載半導体のモールド需要が劇的に拡大する可能性も。同社の未来がとても明るいことがこの一文からも強く理解できます。④車載向けのパワー半導体やセンサーなどモールド需要はすでに拡大中で、前期15億円ちょいの売上は20年には27億円以上に拡大させる予定と。欧州や東南アジアから納入が活発化して、中国からの受注も開始したとコメントしています。何度読んでも同社の今後の成長拡大への死角なしです。ちなみに唯一の欠点は受注残です。前々期の受注残は64億円で、前期末の受注残は40億円と大幅減。しかし、64億円の受注残でも第1四半期は売上30%増19億円で営業益2.4億円赤字。重要な点は売上増ではなくて、まずは採算性改善です。受注残高が少なくとも今後徐々に増加すると思うことと、これからの受注は利益の出る案件を獲得することになると思うので下手に不採算な受注残が多いより、この程度の受注残高で十分かもしれません。ゆえに受注残高の減少は過度に警戒する必要なしと考えます。6/5(第2弾資料/アピックヤマダの戦略を紹介)5/31(今期計画と中期経営計画/業績計画&今期上方修正する可能性も)目標株価Ⅰ【短期目標①480円(レシオ15倍・25週線)②530~550円(レシオ17倍・週足完全陽転)③600~620円(レシオ20倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①620~640円(レシオ20倍)】。業績拡大を確実と判断すれば最大目標を1月年初来高値695円ないしそれ以上に引き上げる方針。SP。