6928 エノモト(東2) 1379円 -29円

6928 エノモト(東2) 1379円 -29円

同社株も確かに12月の19万株の買い残が3月に37万株に増加したものの、3月以降は減少し続けて今は30万株。まだ過大ではあるものの、買い残整理のピークはすでに通過しているはずです。業績に関しても今期は18期ぶりの最高益更新の予想で、しかも一株純資産は2169円。確かに公募増資で株主資本が増加したために前期10%あったROEが今の時点で9%に低下したものの、しかし最終的には上方修正して再びROEは10%台を回復することになるでしょう。同社がなかなかボトム離脱できない理由を需給面から以外で見つけ出そうとすると、ただ一つ公募増資をしたそのことだけと言えるかもしれません。前々期自己資本比率60%から前期末で62%に上昇しました。無理に公募増資などしなくても十分成長原資は手元資金で賄えたはずと言うことです。何も公募増資などする必要は全くなかったと断じてもおかしくないはずです。事実、期末における手持ちの現金は40億円に拡大しています。投資有価証券8億円を売却することは出来ないとしても(取引先の株式の可能性が大)、期末の有利子負債は長短合わせてもたったの11億円。前期も前々期もず~と実質無借金ということです。上がらない理由は、しないでも良い公募増資などを行ったことに対しての同社経営陣への批判なのかもしれません。しかし、堅実経営をモットーにする同社は今の株式市場の状況を考えて、あえて公募増資で成長原資を確保して、あえて財政を手厚くし先々の成長に対しての原資を早めに確保しておこうと考えての公募増資だと考えます。ゆえに、あえて行ったこの公募増資がいつか必ず賢明な経営判断だったのだと認識される時が訪れることでしょう。その局面は今期中にです。どのように認識されるかというと仮定として考えてこのように。上方修正等で前期比で大幅増益に転換して、一株純資産を確認すると一株純資産が大きく拡大を開始している様を目の当たりにして、市場は同社の経営判断が正しかったことを認識すると同時に、その好財務と好業績を織り込む大きな上昇が始まると考えます。そして早ければ第1四半期からでも。前期の第1四半期は売上52億円、営業益73%増3.8億円、経常94%増3.8億円、純益79%増2.6億円でした。今第1四半期は最低でもこの前期の利益水準で着地するか、増益で着地する可能性が大と考えています。理由は売掛金です。前々期末の売掛金は47億円で第1四半期は52億円の売上。ならば、前期末の売掛金がすでに前第1四半期売上を超過する53億円で着地していますから、第1四半期は55億円前後の売上で着地できると予想しています。ならば、普通に考えても営業益は4億円台で着地することができると考えます。そうなると、好財務好業績を見直す猛烈なリターンがスタートすると考えます。そして多分その第1四半期発表前に(7月末)、最も大事な需給面の抵抗線(最大でかつ唯一だと考えています)公募増資価格1753円回復に向かい、一定の水準訂正を迎えたうえで第1四半期発表を待つものと予想しています。その公募価格1753円にいつ向かい始めるかということです。そのために短くていいから日足の陽線を連続すること。ただそれだけ。それで25日線1505円回復すれば小さくながらもミニミニボトム離脱サインが点灯します。そして75日線1600円回復及び4月高値1664円を抜けば、公募増資1753円回復を今度こそ確実とするはずです。まずは日足陽線連続し始めるのを待っていてください。新規もナンピンも本格買いを検討し始めるのはその陽線連続からとしましょう。決算短信の中の今後の見通しを再度コメントしておきます。同社の主力のスマホ等向けのコネクタ用部品は、中国や北米メーカーともに減速はして拡大局面ではないものの、当面は高い水準の需要を維持できるとコメントして自信を見せていました。LED用リードフレームは日系メーカーは勢いを失しているものの、オリンピック開催に向けてのインフラや大型ディスプレイ需要増と、水銀に関する水俣条約により水銀灯の規制が強化されるに合わせて置換特需の発生からの需要増が期待できるとコメント。更にICトランジスタ用リードフレームは自動車向けに持続的堅調な受注が期待できるとコメントしています。この安定した受注状況の上で、品質の向上と自動化効率化システムの導入での収益の拡大に全社一丸で取り組んで行くとコメントしています。この文言を読んでも同社の業績の先行きに対して一点の曇りもない状態と判断しておいて良いはずです。ところで変わったニュースを。業績にはかかわりないのですが、今月初めに同社は、子育てしやすい雇用環境を評価する国の認定制度の「プラチナくるみん企業」に山梨県で初じめて認定されたのことでした。社員の働く環境にも配慮しています。同社の経営陣の優秀さの一つの証です。好業績好財務そして優秀な経営陣で社会貢献企業である点などなどこれらもひっくるめて大いに評価できるはずです。6/7(リードフレーム需要は底堅い模様)5/24(大和証券投信の持ち株1%低下に関して)5/23(通期決算おさらい/経営成績の概況&着実に利益率上昇中/セグメント/今後の見通し&売掛金から第1四半期スタートダッシュ成功の可能性/実質無借金好財務)5/10(文句なし通期・18期ぶり最高益更新の今期予想・セグメント状況・目標修正・公募増資価格1753円を上回り息の長い上げ開始)4/11(公募増資で弱気の今期予想の発表の可能性低し)4/10(水素社会貢献のセパレータ量産に期待・今期の業績も好調を予想)4/9(過度に保守的な今期予想の発表はない可能性)3/26(深押しと今期予想を保守的に発表すると仮定して目標微修正)3/19(東証1部にスピード昇格の可能性も)3/17(三井ハイテック増収予想から同社の来期も増収増益を予想)3/12(増強中の工場は年内完成稼働の可能性を予想)3/2(公募資金の活用と設備投資完了時期の解説・早めに増強を終えて夏以降収益貢献可能性)2/27(自動車電装化IT化の恩恵で車載向けリードフレーム等の需要拡大継続を予想)2/15(公募増資価格1753円以下は歴史的買い場と認識・公募資金で大規模設備投資で中期的業績拡大期に)2/8(電気自動車向けセパレータや水素自動車関連技術に注目)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1900~1950円(週足完全陽転で最後の抵抗線・レシオ10倍)②2150~2200円(レシオ11倍強・一株純資産2169円・17年高値2161円)③2400~2450円(レシオ13倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2450~2500円(レシオ13倍)②2650~2700円(レシオ14倍・07年高値2700円)③2900~3000円(レシオ15倍強)】はあまりの深押しのために微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①1750~1800円(公募増資価格1753円・50週線回復・週足陽転)②1950~2000円(レシオ10倍強・週足完全陽転)③2150~2200円(17年高値2161円・レシオ11倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2200~2300円(レシオ12倍)②2450~2500円(レシオ13倍)③2650~2700円(レシオ14倍・07年高値2700円)】とし、公募増資価格1753円回復や第1四半期好調を確認し最大目標の引き上げを再開することにします。SP。ちなみにフェローテックと同社とて同じです。公募増資で手にした資金で業績拡大に成功すれば、公募増資価格1753円から株価は2倍になってもおかしくないはずです。将来的にですが。営業益が今後20億円を超えて来るようならそうなると考えています(今期予想は17億円)。