6768 タムラ製作所(東1) 780円 +7円

6768 タムラ製作所(東1) 780円 +7円

2月から5カ月近くも850~750円レンジで長い長い持ち合いを形成しています。今期予想はエノモト同様に18期ぶるの最高益更新を発表したのに無反応。850円を抜き持ち合いブレイクのサインを5月点灯寸前でまた急落して仕切り直し。強気買いは引き続き850円抜けから。下げれば750円割れを強気買いなのですが、ここで安値を更新して来ないということは、フェローテックやソディックあるいはエノモトやミタチ産業などと違い、ボトムから反転開始するのでなく、中段の持ち合いから反転開始するものと予想しておいて良いと考えます。ゆえこのまま打診買い。25週線814円回復の815円以上で引け切ってから本格買い強気買い開始とします。資料を。(1)前期のハイライト・・・・①産業機械・家電住宅・車載向けなど同社のターゲット市場が堅調で増収。それに伴い営業益は2期連続の最高益更新。②移転価格税制などの税費用の増加で純益は過去最高更新に失敗。③ROEは中期経営計画の目標9%以上を確保。④感想としてはやはり文句なし。(2)電子部品関連事業実績・・・・ターゲット市場が年間を通じて堅調で増収確保。年の後半に部材の供給不足から市場価格が高騰し銅価格も急騰し収益性が低下したと。ただし、欧州拠点の再構築を実施し、大型トランス・リアクタの生産品目を絞り込み、EMS縮小して人員削減。売上7%増の558億円、営業益10%減21.9億円。収益性回復の手立てはすでに打ったので今期は回復するものと予想しておいて良いでしょう。(3)電子化学実装関連事業実績・・・・売上7%増254億円、営業益9%増32.4億円。自動車の電装化で車載市場からの受注が年間を通じて旺盛。実装は大口受注も獲得。ドイツに新拠点。上々です。文句なし。(4)情報機器関連事業実績・・・・売上4%増42億円、営業益52%増4.9億円。オリンピック開催を前に放送局向けミキサーなど受注堅調。まずまずの内容と数字です。(5)電子部品関連事業見通し・・・・今期は前期の減益要因が解消し、欧州での固定費削減で収益改善へ。売上569億円で営業益は26億円の目標。部材供給も安定化しつつあるので、目標の達成は十分に可能なはずです。(6)電気化学実装関連見通し・・・・拠点開設の費用も解消して拠点設立のドイツやタイの売上寄与開始。売上283億円で営業益37億円。前期の利益率から考えると上振れの可能性も。車載向けのソルダーぺースト・ソルダーレジストの受注堅調で、スマホ向けもフレキシブル基板用ソルダーレジストが拡大の予定とのこと。ほぼこちらは死角なし。(7)情報機器関連の見通し・・・・売上48億円で営業益5億円。わずかに上振れの可能性も(前期の利益率から考えても)。(8)感想・・・・今期予想売上900億円、営業益16%増63億円、経常11%増61億円、純益29%増47億円の達成は確実視しておいて良いでしょう。5/30(買い推奨再開・文句なしの前期と今期予想・概要/経営成績の概況&セグメント状況・目標再設定)11/8(押し目買いに方向転換・目標修正)11/1(第2四半期上方修正・目標修正・800円以上で売り場探し検討開始)10/25(慎重になるもまだ強気買いが基本・目標修正)10/18(自動車電装化IT化やIoT製品の普及で同社のトランスやハンダ付け製品需要も拡大するはず)9/29(更に一旦慎重な投資姿勢に)9/28(慎重な投資姿勢に転換・目標修正)9/12(同社関連企業が次世代パワー半導体のウエハーの量産開始とのニュース)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①850~860円(レシオ15倍)②900~920円(1月年初高値923円)③970~1000円(レシオ17倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1000~1030円(レシオ18倍)②1130~1150円(レシオ20倍)】。SP。次回は中期経営計画の取り組みなどを紹介します。