7552 ハピネット(東1) 1474円 +22円
同社が安値に甘んじざるえない理由の一つは、アミューズメント関連の最大の銘柄である任天堂株が安値更新を続けているからでしょう。任天堂(7974)は今週の年初来安値を更新。それに歩調を合わせるように同社もほぼ年初来安値圏で推移。両株はニンテンドースイッチ関連で当然任天堂がその大本命株で、その販売で最大の取扱を行うとう点で同社は大穴株的な位置づけになるでしょう。また両社ともに好決算発表済みです。すでに同社も増収増益で下げる理由は希薄と言うより本来皆無。ではなぜ任天堂は下げているかというと、大幅な増収増益の今期予想を発表して株価は1月年初49980円から41800円に下げていますが、下げてもレシオが30倍です。つまり、外人や国内機関投資家など調子に乗って買い過ぎたということです。調子に乗って買い過ぎて、気がついたら割高感が強いことに慌てふためき断続的に売っている最中ということになると思います。その影響で年初来安値を更新せざるえない同社株にとっては、えらい迷惑な話です。レシオ30倍の任天堂と違いレシオはたったの10倍でPBRは約1倍なのですから。しかも、同社ならいざ知らず、任天堂も下げたために値ごろ感から信用買い残が増加しています。それがボトム離脱を阻害して更に見切り売りで一段安する悪循環になっています。同社もやはり買い残が増加(ミタチ産業などと同じでこれだけ下げて割安感が強く、しかも好業績なら買いが入るのは当然で、この苦労が今後逆に上げのエンジンに変わるはず。良い会社良い株と強く認識している投資家が多くいるということですから)。ただ、任天堂程に増加したわけでもなく45万株。しかも増加が止まっています。また下げの元凶と思える任天堂のレーティング情報を見ると三菱UFJは引き下げたものの目標株価は53800円、ドイツも引き下げたものの52400円。今の位置から1万円以上の上値の糊代ができています。そこでその任天堂も今日は下げ止まる動きを見せています。来週以降に任天堂株がじりじりと反転し始めるなら、同社は勢いよく反転し始めるかもしれません。ただしそのためにはまずボトム離脱サインとなる75日線1553円回復して5月高値1579円を抜くことです。まだ打診買い。来週短くて短くても日足の陽線連続し始めて1500円25日線回復して75日線回復に向かい始めるようになれば、新規もナンピンも本格買いとします。そして75日線と5月高値抜けの1580円以上で引ければ200日線1800円ないし50週線1819円回復に(1800~2000円レンジ回復を想定し)向かうと判断して、新規もナンピンも完全に強気買いとします。5/31(ニンテンドースイッチにポケモンGO投入・ゲーム販売は年末商戦向け・来年はポケモンGO新作ゲーム投入予定と)5/30(ニンテンドースイッチ向けポケモンGO新作ゲーム投入へ)5/29(新製品新感覚小型電子ペット販売開始)5/26(通期セグメント状況おさらいと感想/今後の見通し/財務内容・深押しで目標微修正)5/11(文句なしの前期と地味ながらも合格点の今期予想・概況・セグメント内容から今期営業益52~55億円を予想・目標修正)4/26(トレーディングカードゲームの累計出荷数2600万パック)4/24(ニンテンドーラボ上々の滑り出し)4/20(ニンテンドーラボ販売)4/18(今期予想は増収増益予想を発表の可能性を大)4/16(ブロッコリー今期増収増益の予想発表)4/6(ニュースリリース紹介)4/3(第3四半期業績を再度解説コメント・抜群のコスト管理能力・安定した売上と利益確保・今期も増収増益の可能性を大・新中期経営計画発表を想定)3/26(圧倒的シェアをもとに製販一体型企業へ)3/20(任天堂スイッチ販売好調継続・製販一体型のビジネスモデルへ変身中)3/1(買い残の振るい落とし)2/28(インバウンド需要などでアミューズメント製品群の販売好調のはず・海外に積極的に進出する可能性も)2/22(個人向け会社説明会資料紹介/同社の強み&玩具事業&映像音楽事業&ビデオゲーム事業&アミューズメント事業&物流拠点&感想・圧倒的事業体)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1730~1760円(レシオ12倍・25週線回復)②1900~1950円(レシオ13倍・50週線回復)③2100円(レシオ14倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2100~2200円(レシオ15倍・17年高値2234円)②2350~2400円(レシオ16倍・今期EPS160円予想しレシオ15倍・14年高値2371円更新)】。業績拡大を確信できれば最大目標を99年上場来2915円に引き上げる方針。SP。今日は先の資料の第8次中期経営計画(今期から3年間)に関して。概要に関しての方向性はすでにコメントしたような文言ゆえに今日はその中期経営計画のセグメント方針を。(1)玩具事業・・・・国内最大のネットワークを更に強化するためにバンダイGをはじめとする取引先との戦略的パートナシップを進化させて流通シェアを拡大すると。そのための施策として、①営業強化、②販売先と連携強化、③最適売場販促企画提案実行、④販売先拡大、⑤独占流通商材の取扱数拡大、⑥CVS流通販売拡大、⑦X-BASEなどオリジナル商品拡充・・・圧倒的なシェアを更に圧倒的にする地道な施策。十分に評価。(2)映像音楽事業・・・・星光堂を買収して国内シェアは18%に拡大してシェアトップ。更に同社はメーカーとの直取引を拡大してメーカー内シェアの拡大を目指すとこと。規模の大きさの確保で価格支配力が高まったはずですから、玩具事業のように今後圧倒的なシェア企業に成長進化するでしょう。また、チケットのぴあのように自前でライブやイベントなどを運営する事業に参入するとも。更に映画などへの出資ビジネス(ライツビジネス)も拡大する方針とのこと。これはすでに順調。ヒット映画が出れば利益サプライズも期待できます。文句なしの戦略です。(3)ビデオゲーム事業・・・・①ニンテンドースイッチの販売最大化、②ニンテンドースイッチの周辺ビジネスの拡大と自前の商品の開発販売、③独占流通商品数の更なる拡大、④メーカー事業やアライアンス強化(すでに世界に向けての自前のゲームブランドを立ち上げ済み)。これも年末商戦が最大の稼ぎ時であるために若干の季節性はあるものの、通期で成長を強くイメージできる数字を獲得することでしょう。(4)アミューズメント事業・・・・サービスエリアや空港など交通系のロケーションでの設置や魅力的な商品開発を進めユーザー層の拡大を狙い、ITを導入してオペレーション改革を行い営業攻勢を向上させ利益拡大へ。これも同社の唯一無二のビジネスですから、多少の波はあっても順調に成長拡大できるでしょう。(5)感想・・・・中期経営計画の達成に向けての時間軸は確認することが重要であるものの、時間を抜きにして考えると順調に成長拡大を続けることができると判断しうる中期経営計画の戦略内容と断じて良いと考えます。