8101 クレオス(東1) 1633円 +33円
ど閑散には違いないものの、小さい斜行でじりじりと上げて来ています。同社も5月高値1728円を抜くと強い上げサイン点灯します。その5月高値に向けて今日の陽線で上げ開始になれたと判断して、新規もナンピンも本格買い開始とします。明日以降に50週線1663円、25週線1657円回復の1670円以上で引け切れば年初1965円及び17年高値2270円に向けて上げ開始と判断して完全に強気買いとします。まず3月通期を。前期は売上5%減1337億円、営業益20%増15.7億円、経常35%増15億円、純益44%減9.1億円、一株純益141円で着地。前々期に特益計上のために純益は減益ながらも文句なしの数字で通期を終えることに成功しています。そして注目の今期予想は売上2%減1300億円、営業益4%減15億円、経常0%減15億円、純益9%増10億円、一株純益155円と前期並みの数字を発表しました。ではこれがリアルな数字なのかあるいは保守的な予想かと聞かれたら今の時点ではどちらとも。同社の収益構造はとても安定しています。大体営業益13~15億円は安定的に稼ぐことができるはずです。そう言う意味においては今期予想は至極真っ当な数字と言えるかもしれません。ただセグメント状況を見ると少し景色が変わって来ます。セグメント状況は・・・・①繊維関連→企画提案型の婦人ファンデーションは堅調。機能性の高い原糸や生地や実用衣料などは低迷。しかし米国向けアパレル用生地は伸長しレディース向けアウターOEM取引堅調。好悪まばらながら売上101億円減の1052億円でセグメント益は1.5億円増の10.6億円。まずまずです。②工業製品関連→欧米やアジア向けに塗料原料の受注堅調。中国の半導体ウェハー及び国内フィルム向けにも好調。売上23億円増の284億円でセグメント益は1.4億円増の11.7億円。③感想→2つの事業とも好調です。両方足して21.7億円の営業益です。なのに全社費用を差し引いて15.7億円営業益。つまり、地道に業務効率化を進めて全社費用を削減できれば大幅に増益着地できるということです。現時点で大幅な増益に上方修正できるとは考えづらいものの、わずかながらも増益には転換して着地し続けてくれるのではと考えます。配当は5円増配の40円の予定。一株純資産は2932円。3/5(PBRは0.6倍で潜在的レシオは12倍程度)2/8(カーボンナノチューブの「カルベール」で今後意外な材料発表も)2/3(文句なし第3四半期・概況・セグメント状況・目標修正)1/26(ダイニックと同じで順調に業態転換成功)11/17(海外事業順調拡大・半導体関連でも・通期上方修正確実視)11/7(強気推奨開始・文句なし第2四半期・概況・セグメント状況・バランスシート・繊維関連企業から変身・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①2000~2050円(前期EPS170円予想しレシオ12倍)②2200~2250円(前期EPS170円予想しレシオ13倍・17年9月高値2270円)③2400~2450円(前期EPS170円予想しレシオ14倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2450~2550円(今期前期EPS170円予想しレシオ15倍)②2700~2750円(今期前期EPS170円予想しレシオ16倍)③2900~3000円(今期前期EPS170円予想しレシオ17倍・一株純資産約3000円)】は想定より利益が少ないから修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①1850~1900円(レシオ12倍)②2000~2050円(レシオ13倍)③2150~2200円(レシオ14倍・17年高値2270円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2200~2300円(レシオ15倍・17年高値2270円更新)】とし、四半期で増益基調で着地することを確認してから強気に修正して最大目標を一株純資産の3000円前後に引き上げる方針とします。SP。