8005 スクロール(東1) 589円 +16円
同社は今期業績回復の予想を打ち出しています。重要なことはこの数字が達成可能なものかどうかという点です。4月月次の売上からすると達成が現実味を帯びたといえると思います。今日は通期決算資料を(今期以降の取り組みなど)。(1)前期のハイライトざっと・・・・通販事業においtカタログの配布効率や企画力強化と合わせて、ページ数などの改善などを通じてコスト削減に努めてスクロール本体の採算性が改善したとのことです。また新規子会社の参加で増収も確保。ただし、まだ広告費やのれん償却などがかさみ、営業益や経常の増益はわずかで純益は減損で10億円の赤字に転落。(2)前期の中期経営計画上からの評価・・・・①BBCの新たな成長→○。生協事業再構築プロジェクトが進捗して収益力は回復し、生協会員向けにショッピングモールサイトの運営も開始。また通販型ドラッグストア展開。②BtoC化粧品事業→○。3つの会社を子会社化。PB商品の中国販売許認可獲得。生協やアセアン向けに販路開拓。③BtoC健康食品事業→△。北海道関連の商品開発や物流部門の業務提携。④BtoBソリューション→○。関東マザーセンターを建設し関西物流拠点も強化。EC向け一元管理スステムの営業拡大。後払い決済システムの採用も拡大。⑤海外需要→○。中国やシンガポールでPB商品の販売を開始。⑥M&Aや提携→○。5つの会社を買収して子会社化。⑦事業インフラ→○。新基盤システムを開発して稼働開始。物流内製化。⑧感想→会社は取り組みを前向きに評価していますが、少し甘め。取り組んだ施策などは申し分ありませんが、まだ大事な利益が伴っていません。本当に○を評価するには利益創出が最も大事です。しかし、今期それを実現できそうな感じをいだくことができる数々の施策と言えると思います。(3)事業ポートフォリオ・・・・通販企業としてのイメージの強い同社ですが、買収などを繰り返して、今や21社からなる複合体通販企業に業容を変えています。札幌に食品などの商品開発など全般を展開する会社が1社、東京には化粧品や健康食品などの企業が9社、浜松にはスクロール本体の下に3社、大阪には2社、福岡には2社、中誤記に2社、インドネシア、シンガポール、ベトナムにそれぞれ1社。通販企業の枠を壊して新たなビジネスモデルを構築できたと判断して良いでしょう。このビジネスモデルは成功すれば利益が急拡大するかもしれません。利益率の高いPB商品を多数開発して投入できることになりますから。続きはまた。5/25(4月月次売上サプライズ・目標強気に修正)5/10(買い推奨開始・地味な前期とⅤ字回復の今期予想・概況・セグメント状況と感想・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①640~650円(レシオ13倍・06年高値650円・04年高値665円)②700円(レシオ14倍)③750~770円(レシオ15倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①770~800円(レシオ16倍)②850円(レシオ17倍)】はもう少し微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①640~650円(レシオ13倍・06年高値650円・04年高値665円)②720~750円(レシオ15倍)③800円(レシオ16倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①800円(レシオ16倍)②850円(レシオ17倍)】とします。利益が拡大すると確認できれば最大目標を1000円前後に引き上げる方針とします。SP。