6890 フェローテック(JQ) 2180円 -55円
買い推奨再開します。新株予約権などの発行はないものの、同社も同じです。2期連続の最高益更新の予想を発表しながら、株価は大きく下落して月曜に年初安値を更新しています。昨日はレーティング情報の発表で一旦は上昇したものの。また本日は下落して引き続きボトムレンジの真っ只中を維持した状態です。まずレーティング情報は三菱UFJ証券が目標株価を2700円→3200円に引き上げたと発表。まあ妥当と言えば妥当でしょう。1月に修正した私の最大目標は2850~3000円。その修正の1/18にここから2800円以上では売り場探しとして、買い推奨を停止するとコメント。その1/30高値2900円から2000円ギリギリまで下げたので、今日から再び強気買い推奨を再開します。その前に通期決算を。前期は売上22%増905億円、営業益48%増84.3億円、経常26%増71.5億円、純益17%増26.7億円、一株純益77円で着地。営業益及び経常は最高益更新で終了しました。純益の減益は減損処理や訴訟損失引当金を計上したためです。経営成績の概況は・・・・半導体装置関連事業は液晶及び有機ELパネル製造装置向けの真空シールと半導体製造プロセスで消耗されるマテリアル製品の需要強く堅調。太陽電池関連事業は不採算製品撤退や滞留在庫処理などを構造改革を行ったと。電子デバイス事業は自動車温調シートや半導体、移動通信機向けにサーモモジュールの需要旺盛。パワー半導体用基板の底堅く、磁性流体も堅調とコメント。ほぼ満点の内容。セグメント状況は・・・・①半導体等装置関連事業→半導体製造の消耗品である石英・セラミックス・シリコンパーツなどのマテリアル製品の需要好調。密封空間の各種製造装置に必要不可欠な真空シールは半導体微細化や有機EL向けに需要高止まりで堅調推移。この旺盛なマテリアル製品の需要に対応するために石英ラインの増設を実施し、CVD-Sicの新工場やセラミックス新工場を完成させ稼働開始。また中国では8インチウェーハ用のインゴット工場を操業開始したと。売上36%増441億円、営業益72%増72.9億円。恐るべき高収益。テラプローブを凌駕するほどの高収益。また同社もテラプローブもともに通年で大規模設備投資を継続しています。継続しながらのこの数字は立派の一語。同社もテラプローブも利益率が更に拡大する局面が今後訪れるのではと予想します(会社の想定以上の拡大期が)。②太陽電池関連事業→まだ赤字。いっそのこと清算してくれた方が利益急増となり良いのですが、会社はまだ頑張っています。ただ、不採算製品の多結晶用角槽などから撤退して採算性の向上に向けての取り組みは続けています。更にシリコン単結晶製造装置は半導体用途への転換が完了して、石英坩堝も半導体用途へ転換中(半分は完了)。売上11%増209億円で営業赤字15.9億円。半導体用途への転換が進んで、今期あたりは収益改善を果たせるのではと思います(会社もその予定のはず)。③電子デバイス事業→サーモモジュール、パワー半導体用基板、磁性流体。ほぼすべてで絶好調。自動車、半導体向けだけでなく、美容家電向けや医療検査装置、バイオ関連機器、飲料関連機器など幅広い製品に採用されて、更にはAIスピーカーにまで採用されています。売上0%増127億円、営業益15%増30億円。④感想→太陽電池関連事業は赤字なれど、黒字に転換するための施策はすでに万全の手を打ったものと考えると、文句なしに合格点。しかも驚異的営業利益率です。この利益率との合わせ技で一本として満点を付与します。今期予想は売上980億円、営業益98億円、経常85億円、純益53億円、一株純益143円です。2期連続最高益更新の予想。また太陽電池関連事業が完全に黒字転換できるなら、営業益は100億円を突破するはず。つまり上方修正する可能性が高いと考えます。1/18に売り指示して買い推奨停止したので、目標株価Ⅰ【短期目標①2700円(今期正味EPS150円予想しレシオ18倍)②2800~2850円(今期正味EPS150円予想しレシオ19倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2850~3000円(今期EPS150円予想しレシオ20倍・01年上場来2930円更新)】は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①2400~2450円(レシオ17倍)②2650~2700円(レシオ19倍・最多価格帯)③2850~2900円(レシオ20倍・1月年初高値2900円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2900~3000円(レシオ20倍強)②3150~3200円(レシオ22倍・三菱UFJ証目標株価3200円)】とします。業績拡大を確認できればレシオ24倍に最大目標を引き上げる予定とします。1/18(2800円以上売り場探し・買い推奨停止・目標修正)12/1(強気の買い場は2100~2000円で・ハイテク株再上昇を占う指標株・目標修正)11/24(文句なし第2四半期・概況・慎重な投資姿勢に転換し2600円前後から売り場探し・2200~2100円の押し目で買い場探し・目標修正)11/9(目標修正)10/19(慎重姿勢継続・目標修正)10/17(強気買いは押し目で・目標修正)9/29(目標修正)9/21(レーザーテック160億円の大口受注獲得)9/19(目標修正)9/15(目標修正)9/13(中国市場で電気自動車普及となれば間接的追い風が)9/6(日経新聞に業績観測記事)8/14(第1四半期スタートダッシュ大成功・上方修正発表・概況/経営成績に関する説明&セグメント状況・目標修正)7/25(日経新聞に特集記事)7/17(三益半導体好決算から同社も好決算予想)7/13(中国銀川の8インチ半導体単結晶インゴット製造新工場完成)7/5(日経新聞業績観測記事)7/4(6月の新株引受権付社債行使状況・数少ない理想的押し目形成中銘柄)6/29(機関投資家やファンドが今後株集めの可能性)6/14(世界第3位の半導体ウェーハ企業との中国攻略に向けて協業本格化)5/19(新株予約権行使許可・転換促進相場開始の可能性・目標修正)5/16(前期も今期予想も申し分なし・概況/経営成績の概況・新株予約権行使促進相場と中国企業が株式取得も・目標修正)4/13(中国新工場稼働開始・中国企業から強い引き合い要請・新株予約権は中期的成長の礎)4/7(三菱UFJモルガン「オーバーウェイト継続で目標株価は1730円に)3/29(設立以来の悲願売上高1000億円達成のために新株予約権発行必要)コメント検索チェック。SP。ちなみに下げている理由はミタチ産業などとやはり同じ。好決算発表があだとなり4月に137万株の買い残が228万株に急増。この買い残急増のために見切り売りや解消売りで下げを誘発されているものと考えます。ならば同社も6月には陰が極まり陽に転じると考えます。