6768 タムラ製作所(東1) 790円 +13円
買い推奨再開します。11/8に好決算発表でも押し目買いとコメントして、750~730円か700円前後(700~670円)のいずれかで強気買い方針に変更。しかし、そう言って事実2月安値687円まで下げたものの、その後に延々と長い持ち合いレンジ形成していたので買い推奨再開を見送っていました。しかし、フェローテックと同様に、この場面から強気買い推奨再開する時間帯と判断して今日から再び強気買い推奨を再開します。まずは前3月通期は、売上7%増855億円、営業益5%増54億円、経常7%増54.8億円、純益2%減36.3億円、一株純益44円で着地。文句なしです。そして注目の今期予想は売上900億円、営業益63億円、経常61億円、純益47億円、一株純益57円と発表。これは18期ぶりの最高益更新の予想となります。エノモトと同じです。しかしエノモト株のように完全無視して下げることはなかったものの、ほとんど無反応で750~850円のレンジ内の動きを継続となりました。配当は1円増配の10円の予定。一株純資産は519円。前期経営成績の概況は・・・・第11次中期経営計画のもと、収益性の向上を第一として成長実現とともに、ITシステム活用して個別原価管理の徹底やグローバルな生産販売開発体制の強化などを地道に進めたとコメント。まるでエノモトの経営戦略とうり二つ。両社とも大向こうをうならせるようなら大胆な施策は講じていないものの、着実に収益拡大につなげられるような地道な一手を繰り出しながら業績拡大に成功しています。営業益は2期連続の最高益となったとコメント。つまり営業益は3期連続の最高益更新の予想ということです。次にセグメント状況は・・・・①電子部品関連→企業の生産効率化を目的とした自動化関連などの設備投資の活発化で産業機械向けのトランスやリアクタ、チャージャなど総じて好調。ハイブリッド自動車や電気自動車用の車載用リアクタも堅調。しかし銅価格の高騰などを受けてコスト増となり、為替変動も大きかったために、増収ながら減益。売上7%増558億円、セグメント益10%減21.9億円。②電気化学実装関連→同社の十八番のハンダ。スマホ新機種向けのフレキ基板用ソルダーレジスト受注は、秋まで絶好調で年明けから減速。車載向けのレジスト製品群は自動車電装化の恩恵で通年底堅く推移。グローバル化を目指してドイツのハンダメーカーを買収し、タイにアセアンエリア向けの新工場を建設。売上7%増254億円、セグメント益9%増32.4億円。③情報機器関連→放送設備の更新需要によりミキサーの拡販に成功し、通信事業者向けの監視装置も受注好調。20年東京オリンピック向けに8k番組対応のデジタル音声卓の受注も順調。売上4%増42億円、セグメント益52%増4.9億円。④感想→満点では無いものの文句なしの合格点。以前の推奨時にも言いましたが、同社のトランスやリアクタやレジストなど様々な製品は、自動車向けだけでなくIoT製品群にも必要不可欠な製品になるはず。今期予想は着実に達成できると考えます。まずは打診買い。強気買いは同社も持ち合いレンジブレイクとなる5月高値854円抜けから開始とします。下値はここらで堅いと思います。11/8(押し目買いに方向転換・目標修正)11/1(第2四半期上方修正・目標修正・800円以上で売り場探し検討開始)10/25(慎重になるもまだ強気買いが基本・目標修正)10/18(自動車電装化IT化やIoT製品の普及で同社のトランスやハンダ付け製品需要も拡大するはず)9/29(更に一旦慎重な投資姿勢に)9/28(慎重な投資姿勢に転換・目標修正)9/12(同社関連企業が次世代パワー半導体のウエハーの量産開始とのニュース)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①750~770円(レシオ18倍)②820円(レシオ20倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①820~850円(今期ないし来期EPS47円予想しレシオ18倍)】は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①850~860円(レシオ15倍)②900~920円(1月年初高値923円)③970~1000円(レシオ17倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1000~1030円(レシオ18倍)②1130~1150円(レシオ20倍)】とします。SP。