7552 ハピネット(東1) 1458円 -16円
昨日はまた年初安値を更新。今期予想は売上16%増2300億円、営業益4%増50億円、経常2%増48億円、純益20%減32億円、一株純益146円。純益は税負担増加で減益ですが、今期予想は文句なし。それに無借金企業です。なのに年初安値更新という体たらく論外というしかありません。まずは(1)前期のセグメント状況をざっとおさらい・・・・①玩具→バンダイや仮面ライダーシリーズ
など好調だったものの、年末商戦ではビデオゲームが好調で、そちらに食われて減収減益。売上3%減714億円、セグメント益19%減24.6億円。②映像音楽→星光堂の音楽映像パッケージ卸事業を買収して業容拡大開始。シナジーは今期からでしょうが、その前の前期も好調。映画への出資や自主制作映画など事業領域を大きく拡大中。売上21%増424億円、セグメント益2.1倍の8.8億円。③ビデオゲーム→ニンテンドースイッチのハード以外に、関連ゲームソフトの売れ行きも好調。またプレステ用のゲームソフトも好調。売上40%増631億円、セグメント益③倍の11.8億円。④アミューズメント→カプセル玩具はサービスエリアや駅構内など優良ロケーションでの設置を推進。売上は0%減の206億円ながらセグメント益は31%増の16.7億円。⑤感想→これで上がらない方が不思議と断じることができるくらいにセグメント内容はほぼ満点です。(2)今後の見通し・・・・3か年の新中期経営計画を策定。取扱商材と流通シェアの更なる拡大(圧倒的なナンバーワンを強固なものにするということ)とオペレーションの深化を目指すと。シェアの拡大を行うとともにオペレーションを見直して、収益性生産性を向上させて利益拡大を目指すと。また自社オリジナル商品の制作と投入も拡大し、同時にアライアンスも視野に入れると。しかも、新たなエンタテインメント領域に挑戦すると。これはチケット販売のぴあがコンサートなどを行う施設建設でエンターテインメントインフラ事業に進出開始したように、同社もこれからコンサート開催や様々なイベントを展開する企業になるということです。とても良い戦略。このような戦略方針を提示しながら市場はいまだに完全無視ド底値。何度考えてもやはり論外。(3)財務内容は・・・・主な資産項目は、現金が114億円、有形固定資産が7億円、株券(バンダイナムコや任天堂などゲームやアミューズメント企業)82億円。主な負債項目は無し。つまり完全無借金企業ということ。これもまた完全無視で評価無しとは論外どころか情けなくなります。市場がそこまでおろかなのかと。次回に中期経営計画のお話をする予定としますが、その前にその中期経営計画の数値目標を。最終年度の21年3月期の数値目標は、売上は大きな変動なく2300億円のままですが、経常は過去最高の56億円を目標としています。しかし、この目標達成は早まるかも。追い風が出始めた可能性があるからです。その追い風は同社の取引先の任天堂の動きです。スマホゲームのコロプラを特許侵害で訴訟を起こしました。もし任天堂が勝訴するようならスマホゲーム企業は一大転機を向かえることになります。また判決までまだ時間はあるものの、この任天堂の訴訟を契機に任天堂やソニーなどの家庭用ゲーム機メーカーやソフトメーカーが再び成長し始めるかもしれません。もしそうなると、当然同社の利益も大きく伸びるはずです。国内景気が腰折れせずに底堅いことを前提条件として今期の経常益を考えて見ると、今期で50億円に乗せることになり、来期で21年3月期目標の経常56億円に接近することになれるのではと予想します。ちなみに、第1四半期は好スタート確実と考えます。売掛金は星光堂の買収もあり、前々期の282億円から369億円と大幅増で期末を通過していますから。いくら何でもこれだけ文句なしなのですから、6月にでもなれば底値を離脱して上げ始めて来るとも予想します。ちなみに市場も全くバカではありません。好決算好内容に気づいた向きが買いを入れています。ただその買い残の増加のためにリターンしずらくもなっているのですが・・・。この点も同じく好決算があだで買い残の増加したミタチ産業や鈴木などと同じで、やはり6月になれば陰が陽に変じて上げ始めて来ると考えます。ボトム離脱サインの点灯する1600円から新規もナンピンも本格買い開始とします。またこれだけ文句なしの内容ですから、1600円のボトム離脱サインと同時に新規もナンピンも強気買いも同時に開始とします。まずは25日線1530円を回復すること。回復し始めてくれば、陰が陽に変じようとし始めたということで、新規もナンピンも強気買い開始の心づもりを始めるようにしてみてください。5/11(文句なしの前期と地味ながらも合格点の今期予想・概況・セグメント内容から今期営業益52~55億円を予想・目標修正)4/26(トレーディングカードゲームの累計出荷数2600万パック)4/24(ニンテンドーラボ上々の滑り出し)4/20(ニンテンドーラボ販売)4/18(今期予想は増収増益予想を発表の可能性を大)4/16(ブロッコリー今期増収増益の予想発表)4/6(ニュースリリース紹介)4/3(第3四半期業績を再度解説コメント・抜群のコスト管理能力・安定した売上と利益確保・今期も増収増益の可能性を大・新中期経営計画発表を想定)3/26(圧倒的シェアをもとに製販一体型企業へ)3/20(任天堂スイッチ販売好調継続・製販一体型のビジネスモデルへ変身中)3/1(買い残の振るい落とし)2/28(インバウンド需要などでアミューズメント製品群の販売好調のはず・海外に積極的に進出する可能性も)2/22(個人向け会社説明会資料紹介/同社の強み&玩具事業&映像音楽事業&ビデオゲーム事業&アミューズメント事業&物流拠点&感想・圧倒的事業体)2/8(新規買い推奨・絶好調の第3四半期・概況・セグメント・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①1750~1850円(抵抗線集中・レシオ12倍)②2000~2050円(レシオ14倍)③2200円(レシオ15倍・1月年初高値2210円・17年高値2234円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2200~2250円(今期EPS160円予想しレシオ14倍)②2400~2500円(今期EPS160円予想しレシオ15倍・14年高値2371円更新)】は深押しで微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①1730~1760円(レシオ12倍・25週線回復)②1900~1950円(レシオ13倍・50週線回復)③2100円(レシオ14倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2100~2200円(レシオ15倍・17年高値2234円)②2350~2400円(レシオ16倍・今期EPS160円予想しレシオ15倍・14年高値2371円更新)】とし、引き続き今後の四半期発表で業績拡大を確信できれば最大目標を99年上場来2915円に引き上げる方針とします。SP。