6444 サンデンHD(東1) 1600円 -142円
大幅安。特段の理由もありません。あるとすれば今週初めにシティがレーティング情報を公表し、2(中立)を継続するものの、目標株価を2400円から1930円に引き下げたことくらい。そのニュースで5/23の1823円から急落して今日はそれが加速。上げ始める前の大商い5/10の水準に戻ってしまいました。下値は1600~1550円で堅いでしょうから下値を警戒することはないものの、しばらく下値固めしてから再騰するか、来週以降早々に切り返し始めるか確認してから、強気買い再開するように。再騰サインは1700円回復で点灯します。5/11(買い推奨開始・前期と増収増益今期予想・概況・セグメント状況・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①1850~1950円(レシオ13倍・週足完全陽転)②2150~2200円(レシオ15倍)③2450~2500円(レシオ17倍・1月年初2489円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2500~2600円(レシオ17倍強・17年高値2580円)】。SP。(1)営業概況・・・・20年度を最終年度とする中期経営計画をスタートさせて目標達成のために4つの重点項目を掲げて日々取り組んでいるとコメント。その中期経営計画数値目標(最終年度)は売上3200億円、経常利益率5%(160億円)、株主資本比率25%。重点項目は、①収益性向上のためのコスト構造改革、②財務体質強化のための資産効率改善、③企業価値創造のための事業ポートフォリオ適正化、④持続的成長のための経営システム革新。地道な取り組みと世界的好況の追い風で、売上2%増2876億円、営業益3.4倍の54.6億円、経常44.1億円(前期は22億円赤字)、純益42.5億円(前期224億円赤字)で着地。Ⅴ字回復にとりあえず成功。重要なのは今期。今期も増益なら構造改革は成功して収益構造の好転確実と市場も判断するはずです。(2)セグメント状況・・・・①自動車機器→カーエアコンコンプレッサーなどの最先端商品開発を進め小型・軽量化・省動力化を軸とした製品を市場に投入。地盤の欧州でのビジネス採算性が円安のおかげで好転もしたはずです。売上4%増2088億円、営業益49%増66.1億円。ちなみにこの分野で同社は世界シェア2位の会社です。②流通システム→自販機類やコンビニスーパー向けショーケースなど。店舗システムは提案型の営業活動などが功を奏して増収。ベンディングシステムは自販機市場が縮小気味ゆえに減収。売上は4%減681億円。施偉業益は抜本的改革がまだ道半ばで、収益構造の転換にまでまだまだ。しかし黒字には転換。前期の3.7億円赤字から2.8億円の黒字に。(3)今期の見通し→売上2950億円、営業益70億円、経常70億円、純益40億円、一株純益144円。リアルかも。自動車機器事業は世界景気が大きく減退でしない限り、欧州や中国を中心に電気自動車向けにカーコンプレッサーの需要旺盛のはずですから営業益70億円は可能。流通システム事業も営業益7億円の予想で、まだ不透明感はあるものの過大と言えるほどの数字でもありません。おおむね今期予想は今の時点で達成できると判断します。