6300 アピックヤマダ(東1) 421円 +6円

6300 アピックヤマダ(東1) 421円 +6円

同社株の場合、重要なことは今期業績のⅤ字回復予想が現実可能なリアルなものかどうかの確認となります。ゆえに重要なことはその点を資料で確認することが大事となります。前期を申し上げてもあまり意味は無いことですが、一応本日前期を紹介。売上14%増126億円、営業益26%減2.9億円、経常37%減2.4億円、純益86%減0.4億円、一株純益3円。これではとても強気買いできません。ただ第4四半期期間1~3月だけを見ると少し景色が変わって来ます。1~3月期の売上は48億円、営業益3.8億円、経常3.4億円、純益3.1億円とⅤ字回復。第3四半期までの赤字を1~3月で一気に挽回したことになります。ならば、今期予想の売上126億円、営業益4.8億円、経常4.9億円、純益4億円、一株純益32円は十分に達成可能ではと考えます。達成可能どころか、第1四半期の着地次第では上方修正する可能性もあると考えます。一応セグメントなどを。まず不正会計に関しての反省と再発防止策の記述が延々と続いていますが、悪質でもないから問題なし。この点はスルーします。まず経営成績の概況・・・・同社は車載向けを想定した大型モジュール用モールディングシステム「GTM-170T」や高速デバイスマウンター「ADM-2000」など開発して受注好調に成功。スマホ向けに関してはウェハーレベルパッケージ用コンプレッションモールド装置「WCM-300L」やCPU等先端パッケージなど開発して引き合い多数と。ただ、スマホの在庫調整が長引き成約までに期連れが生じて想定を下回る受注で推移したとも。しかし、前期減益でもやることはしっかりと行い、今期以降のⅤ字回復への種まきは行ったことは確認できました。また受注や引き合いげ堅調なことも確認。次にセグメント状況は・・・・①電子部品組立装置→車載向けを中心に受注好調。スマホ向けは在庫調整の影響で成約まで長引いているものの引き合いは好調。また一部製品には納期の遅延も発生して、売上の一部は今期計上分に移行して模様です。売上14%増108億円、セグメント益22%減8.8億円。まずまずの営業利益率。今後同社もエノモトや鈴木などと同じく、製造業でありながら抜群の営業利益率の収益構造を誇るテラプローブのように営業利益率10%を大きく超えて行くことになるかもしれません。同社は封止成形装置の開発製造の大手企業です。この封止技術もとても重要な半導体製造工技術の一つ。封止技術を制するものが半導体を制するとまで言われたことのある重要な技術です。その製品は多分1台の単価が高いはず。ならば、受注好調となれば、営業利益率で10%を超えることはさして難しくはないのではと考えます。上方修正の期待がここに内包と考えます。②電子部品→リードフレーム事業は、三井ハイテックやエノモトなどと比較しても競争力が低いためみ、タイ工場の閉鎖など事業縮小気味。正しい選択でしょう。売上1%減11億円、セグメント赤字1億円(前期は1.8億円赤字)。今期赤字がなくなると考えると、全体に好影響。③その他→車載用半導体向けリード加工金型が好調。売上42%増6億円、0.8億円。④感想→減益ながらも次につながりそうなセグメント内容と判断します。売掛金は29億円と前々期比5億円増。しかも第4四半期Ⅴ字回復ですから、第4四半期の余勢を駆って第1四半期はスタートダッシュに成功すると予想します。また受注残を見ると、受注残は前期比37%減の40億円と低調ですが、引き合いが好調であるとの話を信じるなら、今後受注残が積み上がると予想して今の時点で警戒の必要なしと考えます。5/18高値461円から株価は調整中。下値は400±10円と考え打診買い。400円前後を強気追加買い。また同社も来週以降に短くても日足陽線連続して先週引け値443円以上で引ければ再騰開始と考え強気買いとします。5/18(買い推奨開始・Ⅴ字回復の今期予想・同社の経営成績の概況やセグメント内容から今期のⅤ字回復を推量・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①480円(レシオ15倍・25週線)②530~550円(レシオ17倍・週足完全陽転)③600~620円(レシオ20倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①620~640円(レシオ20倍)】。業績拡大を確実と判断すれば最大目標を1月年初来高値695円ないしそれ以上に引き上げる方針。SP。次は中期経営計画についてコメントします。