5702 大紀アルミ(東1) 815円 -4円

5702 大紀アルミ(東1) 815円 -4円

前期は早々と3月に上方修正済。売上23%増1855億円、営業益45%増68.6億円、経常40%増65.9億円、純益43%増44.9億円、一株純益108円で着地しました。文句なし。注目の今期予想は売上2133億円、営業益71.5億円、経常67.1億円、純益47.9億円、一株純益115円とわずかながらも増収増益の予想を発表してくれました。これでnmsやユニマットRCとともに辛うじてながらも2期連続最高益更新となります。問題は同社もこの予想が実現可能かあるいは上振れるのかの確認ということになります。ユニマットRCやnmsは今の時点で上振れ上方修正する可能性を大と決算内容から感じとることができましたが、同社の場合はアルミの国際市況の行方を確認する必要があるために上方修正する可能性を今の時点で大とまでは言えません。しかし、アルミの需要は今後も世界的に拡大するはずです。理由はやはり電気自動車や世界的インフラ整備の拡大からです。自動車も鉄道車輌も航空機も軽量化の流れが強まるはずです。ならば、絶縁性も高いアルミは、電気自動車向けや鉄道車両向けに需要は拡大すると思います。問題は国家を挙げての大増産を行う中国の存在となりますが、国際市況を大きく崩すほどの供給増に至っているとは思いませんから、鉄鋼の時のような生産過多からの市況悪化を警戒する必要はないと考えます。ゆえに、上方修正するかどうかは不明なれど、最高益更新を更新する今期予想の達成は確実視しておいて良いと考えます。一株純資産は752円。配当は前期の18円から増配し25円の予定。セグメントはアルミ関連で単一ゆえに記述なし。前期はアルミニウム二次合金が21%増の1059億円、商品及び原料は25%増の796億円で、売上総額は1855億円。製品と原材料の価格差が好調で前期は大幅増益を実現できたとコメントしています。また注目は売掛金。前々期の349億円から大幅に増加して430億円で期末を終えています。同社も第1四半期スタートダッシュに成功すると予想します。一昨日の高値833円をにらんだまま歩止まりしていますが、来週にもこの高値を抜き25週線800円との決別となる強い上げサイン点灯に成功すると予想します。ゆえに、このまま強気買いとします。週足はすでに陽転し雲を抜け出しつつあります。833円を抜くと完全に雲抜けに成功となり、週足完全陽転850~870円に挑戦となるはずです。4/11(アルミ需要は今期も底堅いと予想)3/31(通期上方修正済み・概況・目標設定)5/13(通期・概況・目標再設定)4/24(前期上方修正発表・目標設定)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①850~880円(25週線回復・レシオ8倍)②980~1000円(レシオ9倍・17年高値965円更新)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1000~1100円(レシオ10倍)】は修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①900~930円(レシオ8倍)②1000~1030円(レシオ9倍・17年高値965円更新)③1130~1150円(レシオ10倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1150~1200円(レシオ10倍強)】とします。市況及び需要好調を確認すれば最大目標の引き上げを検討するものとします。SP。