3551 ダイニック(東1) 1042円 +4円

3551 ダイニック(東1) 1042円 +4円

前期は会社予想に対して未達で終わりました。売上0%減400億円、営業益17%減9.8億円、経常17%減11.3億円、純益3%増8.7億円、一株純益103円で着地。セグメント状況もいまいちです。印刷情報関連事業は、布クロスの大型受注もなく、通帳関連の受注も低く、好調だったの品質表示用ラベルや印字用熱転写リボンなど海外向け製品群。売上2%増の173億円で営業益は12%減9.7億円。第3四半期の好調から一転して低調に転じた理由は多分明白です。為替です。同社は海外に大規模な生産拠点を構えているわけではありませんから、急激な円高の影響などを受け易い収益構造となっています。1~3月期に円高に振れたために、利益が激減したものと考えます。これは住生活関連事業も同様に。住宅の壁材向けは低調でも車両用途の天井材や内装材は好調で売上は3%減の137億円ながら営業益は21%減の4.5億円にやはり1~3月期に沈んでいます。これも円高の影響で1~3月期に利益が減速したことを意味しているはずです。包装関連事業は中国向けが貢献してくれて増収増益を確保して、売上62億円で営業益5%増3.8億円。しかしこれも円高で減速はしたはず。その他の事業は売上0%減39億円、営業益23%減の1.4億円。セグメント状況を見ると1~3月期に円高の影響で利益が大きく減速して会社想定に対して未達で終わったものと考えられます。そこで注目は今期予想です。売上2%増410億円、営業益26%増12.5億円、経常19%増13.5億円、純益2%増9億円、一株純益106円の予想と発表。為替は円安に振れ直していますから、105~110円あたりで為替が推移してくれれば、前期と違い大過なくこの予想を達成することが出きるはずです。本来は安定した収益構造ではありますから。またオリンピック開催を控えて印刷関連や住生活関連などの受注も回復してもおかしくないはず。そのことを考えても今期のこの数字は文句なしに達成できると考えます。財務は強固。現金は約40億円、有形固定資産が200億円、株券が87億円で投資用不動産が35億円。対して長短の借入金は180億円です。株券と投資用不動産売却すれば借入金の大半を返済可能と考えます。一株純資産は2382円。配当は前期も今期予定も25円。株価はまだしばらく1100~1000円で下値持ち合いと考え打診買い程度。200日線回復の1100円以上で引けてから、新規もナンピンも本格買い強気買い開始とします。3/29(減損処理して通期修正ないということは通期予想達成を確実視)2/9(減速はしても上々の第3四半期・概況・セグメント状況・EPS120円予想し目標修正)11/18(長い持ち合いブレイクで長く急激な上げ相場に転換へ・強靭な財務バランス・有機EL関連株)11/13(下期に利益厚いから文句なし第2四半期・概況・セグメント状況・通期営業益営業益ざっと14~15億円予想し一株純益130円と予想・目標修正)10/26(今期予想に関し・下期に利益偏重する特殊性あり)10/17(ダイトーケミ同様に長い時をかけ業態変身に成功)9/27(目標修正)9/20(目標修正)9/14(水分除去シートで液晶関連の出遅れ株として急騰・目標修正)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1250~1300円(前期EPS120円予想しレシオ11倍)②1450円(前期EPS120円予想しレシオ12倍・17年高値1420円)③1550~1600円(前期EPS120円予想しレシオ13倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1600~1700円(前期EPS120円予想しレシオ14倍・07年高値1625円)②1800円(前期EPS120円予想しレシオ15倍)③1900~1950円(前期EPS120円予想しレシオ16倍)】は修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①1250~1270円(レシオ12倍)②1370~1400円(レシオ13倍・17年高値1420円)③1480~1500円(レシオ14倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1500~1600円(レシオ15倍)】とし、業績好調などを確認しながら最大目標を一株純資産2400円前後に引き上げて行く方針とします。ちなみに今期あたり投資用不動産などを売却する可能性を考えています。売却するお大幅な売却益計上となり株価もサプライズになると考えます。SP。いずれにしても1100円以上で引け始めてから本格買い強気買いをゆっくりと開始する方針で。