7898 ウッドワン(東1) 1516円 -49円
前期は売上2%減649億円、営業益35%減18.3億円、経常24%減15.1億円、純益82%減2.0億円、一株純益22円で着地しました。2月の下方修正した数字から更に下振れて着地。これはニュージーランドの子会社清算に絡んだ細かな要因の整理に関してもものとのこと。この下ブレは過度に心配することもないようです。大事なのは今期予想の方。売上663億円、営業益19億円、経常12億円、純益6億円、一株純益64円の予想と発表。これも落ち着いた業績水準に回復はするものの、Ⅴ字回復と言い切るのは少しインパクト不足です。せめて営業益が23~25億円レンジだとⅤ字回復といえたのですが少し残念です。ただ暗いわけでもありません。すでにコメントしたように同社はニュージーランドで育成した森林が30年を経過していよいよ本格的な伐採期に入ります。この森林の良質なラジアータパイン材(無垢材)を活用して収益拡大につなげるために前期に血を出して不採算工場を清算しました。今後はこの森林資源を材料にして、住宅建材や大規模建築向けの構造材の開発製造やそれを活かした次世代高性能住宅システム「ワンズキューボ」の販促活動を本格化するとコメントしています。まだ、血を出した清算から一息ついたばかりで、この森林資源を活用してどれくらい収益が回復拡大するかは未知の数字と言えると思います。そう考えれば、平凡ではあれそれなりに安心感を抱いて良い数字ではあると判断します。それに何より一株純資産です。血を出して子会社清算したにも関わらず自己資本比率は逆に45.9%に向上して一株純資産4254円。この強靭な財務ゆえに配当は37円50円を継続。今後のⅤ字回復に期待して良いと考えます。なれどインパクト不足の今期予想ですからすぐにボトム離脱して上げサイン点灯すること無理と考えます。しばらくは50週線1576円を上値の抵抗線にして、下値を2月からの持ち合いレンジの上値1480円にして1500円前後で下値持ち合いを続けて、しばらくしてからじりじりと見直しで上げ始めると考えます。ゆえにまだ打診買いとし、本格買い強気買いは50週線回復1580円以上で引けてからとします。4/4(インドネシアで木材事業)2/13(NZギズボン工場閉鎖し減損計上・下方修正したものの今後逆に収益改善へ・NZの大規模森林これから伐採期入りへ・一旦目標修正)2/9(減益の第3四半期・概況・減益の理由を考察・目標修正・1500~1400円で買い場探し方針)1/26(今は立木(簿価)評価額程度の時価総額)1/24(NZ子会社工場再編強化実施・NZ大規模植林伐採期到来で収益一変の可能性・木材輸出企業に・今の時価総額はバランスシート上の立木分だけ・来年にも06年高値5920円トライの)1/15(ノダの合板事業絶好調ゆえ同社も右に倣へへ)1/9(S高してもPBRは0.4倍台・目標修正)1/6(断熱材需要から建材需要好調を予想・年末の日経商品情報から・1~3月建材価格騰勢強め木材バブルの可能性)12/12(木材価格11月も上昇・立木173億円は更に評価上昇・木材バブルの可能性)11/3(平板ながら上々の第2四半期・概況・バランスシート・セグメント状況・目標据置・これから出番の銘柄)10/20(NZ政権交代で住宅建設公約実現の恩恵で)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1800~1820円(前期正味EPS107円想定しレシオ17倍)②1950~2000円(前期正味EPS107円想定しレシオ18倍強)③2150円(前期正味EPS107円想定しレシオ20倍・13年高値2155円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2150~2200円(今期EPS120円予想しレシオ18倍)②2400円(今期EPS120円予想しレシオ20倍)】は今期の回復予想がまだ緩慢なために修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①1700~1750円(今期EPS100円予想しレシオ17倍・週足完全陽転)②1900~2000円(今期EPS100円予想しレシオ20倍・1月年初高値2027円)】~ 目標株価Ⅱ【2000~2200円(一株純資産4250円を評価し今期EPS100円予想しレシオ22倍)】とします。第1四半期以降確認して再設定していく予定とします。小さくSP。詳細は来週以降にまたゆっくりと解説します。