6855 日本電子材料(東1) 878円 +32円
サプライズ決算と考えて良いでしょう。買い推奨開始します。前期は売上15%増144億円、営業益4.5倍の5.1億円、経常3.5倍の4.5億円、純益3.8倍の3.0億円、一株純益29円で着地。順調にⅤ字回復を成し遂げはしたものの、注目は今期予想。売上152億円、営業益9.3億円、経常9億円、純益8.7億円、一株純益82円と更に業績拡大する強気の予想を発表しました。一株純資産は1000円。配当は前期同様に10円の予定ですが、増配することになるでしょう。前期には希望退職者まで募り収益回復への並々ならぬ意欲も見せて、4月には一転して新工場の建設を発表して攻めの経営にシフト開始。34億円を投じて兵庫の三田市に工場建設。32年に稼働開始の予定とのことです。同社もやはりTスマートやエノモトなどと同じです。下期から業績拡大の予想を打ち出しています。すると、Tスマートやエノモト同様に、まず第2四半期予想の上方修正期待が第1四半期発表時に浮上するかもしれません。前期のセグメント状況は・・・・・①半導体検査用部品→メモリIC向けはNAND型フラッシュメモリ向けに拡販し、DRAM向けも堅調。ロジックIC向けは自動車用半導体向けに好調と。売上15%増141億円、セグメント益54%増13.2億円。②電子管部品→売上7%減2億円でセグメント益0.1億円。③感想→今期の利益拡大の予想は現実視して良いでしょう。前期でもセグメント益は13億円。今期はコスト管理を徹底して全社費用を削減すれば今期予想の営業益9.3億円は達成可能どころか更に上方修正することさえ可能なはずです。期待して良いと考えます。ただしです。問題は値位置。下記の銘柄と違い、3月年初高値938円更新が目前です。もし好感して強がっても一旦の上値はさほどないかもしれません。しかし、レシオがいま10倍ちょいでPBRも1倍以下ゆえに、一応、週明けは強気買いとします。押せば押したで天与と考え800~750円(25日線と75日線レンジ)で強気買いとします。このまま高値更新する可能性を大とは考えます。目標株価Ⅰ【短期目標①1000~1050円(レシオ13倍・一株純資産1000円)②1150円(レシオ14倍)③1250円(レシオ15倍)】~目標株価Ⅱ【中長期目標①1250~1300円(レシオ16倍)】とします。来期以降の業績拡大するようならレシオ20倍評価に引き上げて最大目標の引き上げを検討することとします。SP。詳細は来週以降にまたゆっくりとコメントします。