6293 日精樹脂工業(東1) 1420円 -8円
前期は売上15%増423億円、営業益23%増31億円、経常65%増33.5億円、純益0%減14.7億円、一株純益73円で着地しました。純益は減損処理をしたためにわずかに減益ですが、ほぼ最高益を更新して着地に成功しました。また営業益経常は会社想定をわずかに上振れての着地です。地味でも文句なし。注目の今期予想は売上455億円、営業益9%増34億円、経常4%増35億円、純益49%増22億円、一株純益110円と発表。つまり地味でも2期連続の最高益更新の予想を発表しました。配当は前期23円から(5円増配)25円に増配の予定。一株純資産は1586円。セグメント状況は・・・・①日本→自動車向けの射出成形機受注が堅調。売上10%増210億円、セグメント益96%増20.2億円。②アメリカ地域→自動車向けを中心に受注は堅調でしたが減収減益。多分、円高のために為替換算で減収減益になったと思います。売上7%減90億円、セグメント益35%減5.8億円。③アジア地域→自動車及びIT向けに射出成型機受注堅調。売上53%増122億円、セグメント益50%増8.4億円。④感想→自動車は今後自動運転支援システム搭載の新車や電気自動車の販売が加速するはずですから、新車向けに射出成形機の導入は引き続き堅調でしょう。また今期予想の為替レートを100円設定で算定しているために、現時点で考えるとすでに上方修正期待も内包していると考えて良いでしょう。満点では無かったものの、ほぼ満点に近いセグメント内容と判断します。ただし好決算発表しても素直に上げるとは限らないので、明日はまず打診買いだけ。もし1400円を割り込むようなら、4月年初安値1354円前後となる1350~1300円を下値と判断して1350円前後を強気買いとしておきます。また素直に反応して50週線1468円、13週線1510円を回復に向かうようなら、ボトム離脱の動きと考え小さく追加買い。強気買い開始は13週線1510円以上で引けて開始とします。昨年5月に設定の目標はすべて達成済みでゆえに再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①1600~1650円(13週線回復・一株純資産1586円・レシオ15倍)②1850円(レシオ17倍)③1980~2000円(レシオ18倍・2月年初高値1975円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2000~2200円(年初高値1975円更新・レシオ20倍)】とします。SP。