3132 マクニカ富士(東1) 1763円 -48円
安値は1735円。年初来安値を更新しています。しかし、先週末に発表した通期決算は文句なしです。前期は売上26%増5040億円、営業益44%増151億円、経常55%増149億円、純益74%増114億円、一株純益206円で着地。最高益更新で着地。注目の今期予想は売上5300億円、営業益160億円、経常158億円、純益110億円、一株純益176円と発表。純益は減益ですが、営業益等は2期連続最高益更新の予想。これで年初来安値を更新する方が不思議と言わねばなりません。賀電子や同社株などの半導体関連株は好決算発表しても下げてしまう株が多いのですが、しかし、数か月後には今の高値更新のIT株や内需株に替わって(好決算発表して年初来高値を更新する企業の多くがすでにレシオが市場平均を大きく上回ったものばかりで短期筋が日替わりで介入しているに過ぎないと考えます)相場の主役となっていることでしょう。配当は前期と同じ50円予定。一株純資産は2009円。前期のセグメント状況は・・・・①集積回路及び電子デバイス等→データセンター向けのオールフラッシュストレージが普及してメモリ等が伸長。車載向けもカーインフォテインメントや先進運転支援システム向けに各製品が伸長。その他のアナログICなども堅調。産業機械向けも工作機械、工場自動化装置、半導体製造装置など堅調。通信インフラ向けは低調で横ばい。売上27%増4651億円、営業益2.3倍の107.6億円。②ネットワーク→高度化サーバー攻撃などに対応する民間向けのセキュリティ関連製品の販売は堅調だったものの、利益率の高い官公庁や自治体向けの販売が終息。売上は子会社を追加したために18%増の390億円ですが、好採算案件が剥落して営業益は25%減の42.2億円。③セグメント内容→内容は満点ではないものの、ネットワーク関連も減益でも高い利益率を維持しています。十分に合格点のセグメント内容です。下値は24か月線の1775円前後と考え、一旦は1750円前後を強気買いとします。ボトム離脱サインが点灯する50週線2121円回復の2150円から静かな強気買いを開始することとします。目標株価Ⅰ【短期目標①2100~2150円(レシオ12倍・50週線回復)②2450~2500円(レシオ14倍・週足完全陽転)③2750~2800円(レシオ16倍・3月マド2763円埋め)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2800~3000円(レシオ17倍・2月年初高値3325円)】とし、第1四半期好調を確認してから最大目標を高値3325円前後に引き上げる方針とします。SP。