4461 第一工業製薬(東1) 705円 -29円
今期予想を減益発表したから昨日は118円安の暴落となって本日も一段安。昨日今日と年初安値を更新しました。どうしようもありません。一昨日までは一段高すれば2月年初高値1058円更新をうかがう動きでした。事実4月の高値は940円。それが一転して年初安値を更新とまさに天国から地獄。では地獄に叩き落とされるほどの今期予想かと言えば完全にNOです。プラマテルズやインテリックスの時と同じで、まさに大きく下げる理由は無し。理由が無いと判断して良いのであれば、同社株もまたプラマテルズやインテリックスと同じで、いまこの下げの時は天与と言えるないし判断できることになると考えます。前3月通期は売上9%増569億円、営業益28%増50.5億円、経常25%増47.2億円、純益34%増33.5億円、一株純益66円で着地。文句なし。当然です。最高益更新の数字ですから(3月に上方修正して最高益更新予想を更に上積みしてもいます)。一株純資産は594円。配当は前期も今期予想も14円(前々期から2円増配)。注目の今期予想は、売上615億円、営業益42億円、経常41億円、純益27億円、一株純益53円と発表。確かに10%以上の減益予想は少しマイナスのインパクトがあるものの、元来が同社は保守的。毎度は前期比並の数字を発表しているのですが、今回は前期が良すぎた分だけ今期予想の減益予想幅が広がったように見えるだけと考えます。前期と同様に今後四半期で上方修正することでしょう。それに本当に前期が良すぎただけと思えるのは中期経営計画の数値目標です。2020年3月期の営業益は60億円で純益は36億円の目標です。その目標を前期までのペースで行くなら一年前倒しで今期中にも達成しそうな勢いでした。最終的に今期は50億円台の営業益に上方修正することになるでしょう。(1)経営成績の概況・・・基礎原料になるナフサ価格は上昇基調で推移してるためにコスト増に関して楽観を許さない状況が続いていると前置きし、マザーズ工場の霞の新工場も順調に稼働して、増産体制を確立して4年連続の最高益更新を下支えできたとコメント。また前年12月には非イオン界面活性剤の製造設備が稼働を開始したと。更には19年6月には機能性ウレタン製品の製造設備が完成して稼働開始。またエネルギー分野の強化拡大を目的に中国企業と資本提携。ライフサイエンスプロジェクトも最終段階と。一連の先行投資を着実に進め「飛躍への行動」は順調とコメントしています。成長拡大へのほとばしる自信を感じます。インテリックスの短信コメントや資料のコメントと同じく、この内容で下げることが私には不思議で不思議でなりません。しかしなればこそです。株は歪みの時に買うべきで、その歪みこそがのちの大きな利益を生んでくれます。インテリックスやプラマテルズと同様に、この歪みこそ強気買いすべき最大の理由かつ場面と考えます。セグメント状況も満点です・・・・①界面活性剤→ゴム・プラスチック向けは低調でも、機械・金属・IT・電子用途などその他の大半の分野向け好調。売上8%増214億円、営業益3%増21.7億円。②アメニティ材料→セルロース系は飼料用途は減少したものの、医薬品・エネルギー・環境・トイレタリー・食品用途など他は好調。売上7%増75億円、営業益54%増6.3億円。③ウレタン→売上0%増91億円、営業益20%減1億円。わずかに減益でも大勢に影響なし。④機能性材料→ほぼすべて用途向け好調。売上12%増140億円、営業益47%増19.2億円。⑤電子デバイス→業績寄与開始。太陽電池用の導電性ペーストが伸長。売上25%増48億円、営業益は2.1億円増の2.1億円。⑥感想→セグメント内容はほぼ満点です。下値は670~700円と考え、670~700円を打診買いとします。しばらく700円前後で下値を固めた後にゆっくりと上げ始めると予想して、まずは700~670円でコツコツとゆっくりと新規もナンピンも買い場探ししておいてみてください。しばらくしてチャート形状が固まれば強気買い再開のポイントを提示したいと思います。3/31(通期上方修正・中期経営計画に関して・すべての目標達成済みで目標再設定)2/2(文句なし第3四半期・概況・投資妙味薄いために買い場探し停止・1200円接近なら売り場探し・強気買いは押し目でのみ・全目標達成で目標据置)11/1(上方修正済み第2四半期・概況・セグメント・目標修正)9/29(第2四半期上方修正・目標修正)9/11(目標修正)9/8(目標修正)9/4(目標修正)8/1(文句なし第1四半期・概況・第2四半期上方修正期待浮上・セグメント状況・目標再設定)4/27(通期・概況・セグメント状況・目標修正)3/1(目標修正)2/1(まずまずの第3四半期・自社株買い発表・セグメント状況・目標修正・ゆっくりと企業変身中)1/28(通期上方修正発表・インパクト不足なれど安定した決算・概況・目標再設定)1/29(第3四半期・概要・セグメント状況・目標再設定)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①950~970円(レシオ15倍)②1050~1100円(レシオ17倍・2月高値1058円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1100円(レシオ17倍)】は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①800±10円(レシオ15倍)②900円(レシオ17倍)③1000円(レシオ20倍・2月年初高値1058円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1000~1040円(今期EPS65円予想しレシオ16倍・2月年初高値1058円)②1100~1150円(レシオ17倍強)】とします。SP。