1775 E&C(東2) 373円 -2円

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前通期は売上2%増802億円、営業益7%減43.1億円、経常8%減43億円、純益3%減28.5億円、一株純益63円で着地しました。減益ではあるものの前々期の大幅増益を受けての前期なれば、この程度の減益なら十分に合格点を付与して良いと判断します。ちなみに、経常と純益は会社予想を少し上振れて着地しました。一株純資産は430円に拡大。配当は12円。今期配当は65円(10/1に株式5株併合の予定ですから実際は1円増配の13円)。注目の今期予想は売上820億円、営業益9%増47億円、経常6%増46億円、純益5%増30億円、一株純益333円(5株併合を考慮しないと今の時点では66円)と発表。地味ではあるものの文句なし。この抜群の安定ぶりを評価して良いはずです。セグメント状況は・・・・①プラント事業→社会インフラ工事、産業システム工事などを展開。受注高は0%増の235億円、売上は2%減215億円、営業益は6%減22.2億円。受注は前々期並みのようですが、利益率の良い社会インフラ工事が減少してわずかに減益。しかし安定的と前向きに評価して良いでしょう。②空調設備事業→産業プロセス空調設備工事や一般空調などを。受注高は7%減207億円、売上11%増230億円、営業益12%減14.8億円。受注は分野によってまちまち。減益なのは前々期にやはりこれも好採算の案件があった反動から。減益幅が少し大きいものの、ぎりぎりの合格点。③電設建築事業→受注高は22%増226億円、売上6%減207億円、営業益46%減13.2億円。受注は電気設備を中心に好調だったものの、これも前々期のような高利益の案件が剥落して大幅減益。これはダメ。減益幅が大きすぎ。④電力情報流通事業→受注高は21%減48億円、売上23%増64億円、営業益83%増3.5億円。受注は低調なもののまずまず。合格点。⑤海外事業→受注高は22%減62億円、売上13%増70億円、営業益7倍の3.4億円。⑥その他→部品販売や補修修理のサービス事業。受注高は12%減16億円、売上29%減14億円、営業益26%減3.6億円。⑦感想→このセグメント状況を見ると、よくこの通期の営業益以下で着地できたと逆に感心しました。このセグメント益の状況ならもっと減益だったはず。なぜ最小限の減益で着地できたかと言えば、全社費用を削減して経営効率化を進めて前期比で営業益分で8億円も合理化したから。これは収益構造の好転となり筋肉質の経営体質になったはず。ならば、今期以降に順調に受注が回復すれば大きく利益を伸ばすことができるはずです。その点を考えて、セグメント内容は一応合格点を付与します。受注残は前々期の467億円から前期末461億円で着地。受注残が変動小さいことは良いことです。しかも利益率の良いプラント事業が20億円近く受注残を増加して着地。今期業績好調でしょう。また売掛金も325億円と前々期末288億円から拡大して着地。これを見ると、前期の減益は一部工事代金が今期入金に期連れしただけかも。その分今期は好調かもしれません。ただしまだ打診買い。ここは方向感がありません。もし下げるようなら、360~350円で一旦強気買いとします。真の強気買いはすべてにおける最後の抵抗線390円以上で引け始めてから、ゆっくりと行う方針とします。下では一旦360~350円で強気買い対応とはするものの、本格買い強気買いは390円以上引け始めてから開始するようにして下さい。10/27(減益ながらも上振れ着地第2四半期・概況/経営成績に関する説明&セグメント・目標据置)10/23(第1四半期・概況・セグメント状況)7/29(減益スタート第1四半期・概況・受注高は堅調)5/29(受注残増から上方修正期待大・目標修正)4/27(今期減益予想でも・概況・セグメント状況・受注状況・目標修正)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①420~430円(レシオ7倍)②480~500円(レシオ8倍・07年高値478円更新)③540~550円(レシオ9倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①550円(レシオ9倍)②600~630円(レシオ10倍)③700円(今期EPS70円予想しレシオ10倍)】は修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①410~430円(一株純資産430円)・17年高値410円・1月年初410円)②470~480円(07年高値478円・レシオ7倍強)③530円(レシオ8倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①530~550円(レシオ8倍強)②630~660円(レシオ10倍)】とします。SP。目標は高いものの、おいそれと上げ始める気配がまだないから、上げ始めることをしっかりと確認してから本格買い強気買いするようにして下さい。SP。