8253 クレディセゾン(東1) 1885円 +49円
値を消すかと思っていたのでコメントが少し遅くなりました。すいません。高値は1897円。高値から押しはしたものの日足の陽線を維持しています。これで本日、日足は完全陽転に一応成功しました。また75日線1890円にタッチしています。ここが一番大事。75日線回復して1900円で終えることです。終えれば明確に反転サインが点灯します。ここは心もち強気で買い場探し開始として、強気買いは1900円回復で行うものとします。下値での強気買いの指定はしません。ここらがボトムレンジと考えるから。年初来高値は1/12の2230円。17年高値は10月高値の2425円。よく下げています。3月安値は年初来安値どころか17年来の安値更新で、16年安値1596円に準じる1647円まで下落しています。これはどう考えても買い場以外の何ものでもないはずです。この下落でレシオは8倍に低下し、PBRは0.7倍です。同社は流通系のカード分野では国内トップの企業です。銀行系でないために資金調達コストの面でジャックス等と比べると不利かもしれませんが、運用難の銀行にあって同社は銀行にとっても大事な大事な最優良顧客であるはずで、資金調達コストの増加を心配する必要もなし。逆に同社には銀行のみならずIT企業がのどから手が出るほど欲しがっている富裕層の購買データが蓄積されているはずです。今後、同社はセゾンカードのビッグデータを活用しITと融合した新たな金融サービスを開発して提供することでしょう。今日は先の第3四半期を紹介します。営業収益5%増の2204億円、営業益9%増371億円、経常18%増510億円、純益5%減346億円、一株純益212円で着地。上々です。ただ構築中の共同基幹システムにかかる一時費用として129億円の特損を計上しています。129億円の特損計上して純益5%減の346億円なら文句なし。通期予想は営業収益4%増2900億円、営業益28%増400億円、経常4%増555億円、純益11%減375億円、一株純益229円の予定。第3四半期の具合から見るとわずかに上振れて着地する可能性を大と予想します。一株純資産は2911円。配当は35円の予定。(1)経営成績に関する説明・・・・・中期経営計画の2年目を迎え、成長のスピードを更に加速させるためにグループ全体のビジネスモデルの変革に挑戦中とコメント。サービス最先端企業を標榜して、最先端のモバイル決済システムやカードレス決済スキームへの対応や永久不滅ポイントの更なる付加価値の追求などを行ったと。また同社も日本で蓄積したノウハウを用いてアジアに進出してリテール金融ビジネスを開始とコメント。更に24時間365日オンライン処理が可能な共同基幹システムを構築し運用を開始したともコメント。ざっと読んだだけでも順調な成長ぶりを垣間見ることができる内容でした。(2)セグメント・・・・・①クレジットカード事業→プレミアカードのセゾンアメックスや提携カードの会員募集を推進して、バックオフィス業務を効率化したと。また法人や個人事業主向けのカード募集にも注力。新規カード会員数は前期比4%減の186万人ながら、累計のカード会員数は1%増の2690万人。まずまず。またサービスの充実としては、行動ターゲティングに応じたマーケティングオートメーションを導入しカード利用を促進したり、公共料金の支払い領域拡大し、アップルペイ等の現金マーケットなどを取り込み、ショッピング取扱高は5%増の3兆5308億円、リボ残高は8%増の4123億円。文句なしの数字です。キャシュレス化の対応としてはドラッグストアのココカラファインと提携して共同カード発行したり、国際ブランドのプリペカードや海外渡航者向けのプリペカードを発行。プリペイドカード分野のリーディングカンパニーとしてサービスや商品性の向上に取り組んだとコメント。これも文句なしの施策。更には先駆的決済プラットフォームの構築として、有望なベンチャー企業のオリガミと協業して2つのスマホ決済サービスを開発して提供開始と。これも文句なし。永久不滅ポイントのプラットフォームの拡充も地道に実施で、「貯める」「使う」「運用する」を総合的に発展させて永久不滅ポイント経済圏の拡大に取り組んだとのこと。更にはネット活用した会員募集も展開して前期比で6%増の1475万人に会員拡大とコメント。この会員向けにマーケットソリューションを様々な提供し、更には人工知能を活用した自動応答チャットサービスも導入。非の打ち所のない内容です。またジャックスに負けず劣らず同社もアジアに進出。ベトナムの有力銀行と合弁会社を設立して二輪や家電のローン事業を開始し、クレジットカード事業への参入の準備を始めたとコメント。満点の内容のクレジット事業と言えます。②リース事業→主力の販売店とキャンペーンなど展開したものの減収。③ファイナンス事業→信用保証やセゾン資産形成ローンなど好調。保証残高は2%増3420億円。③感想→セゾンの主力事業で国内で高い競争力を持つセゾンカードのクレジットカード事業が絶好調ゆえに満点評価の第3四半期と判断して良いはずです。これで株価が下がる方が理不尽。ゆえに、同社もここは後々、いまあの時が歴史的買い場だったということになるかもしれません。目標株価Ⅰ【短期目標①2100~2200円(週足最後の抵抗線・1月年初来高値2230円)②2350~2400円(レシオ10倍強・17年高値2425円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2400~2500円(レシオ11倍)②2750~2800円(レシオ12倍・15年高値2836円)】とします。通期を確認して再設定します。成長拡大ならジャックス株同様に更に強気に再設定します。SP。