相場が良い方向に徐々に変化の兆し
まあいろいろやってくれます。トランプ大統領の行儀の悪さもあり、方向感をつかみにくい株式市場となっています。また激しく乱高下するために日本だけでなく米国市場なども、荒れた値動きを嫌気して中長期の投資家が市場への参加を見送り短期売買で閑散相場にもなっています。ただ先週末も本日も、じわじわと商いは増加している模様です。ただし注意が必要。出来高が増加し始めることはとても良いことですが、今日の動きを見るとその出来高は決算発表を行った銘柄を中心に増加を始めておるように思います。問題はその決算発表です。金曜の最後にも触れたと思いますが、好決算発表のものが目立ちました。ではその好決算発表の銘柄が急騰しているかと言えば逆です。好決算発表してもその前の時点でレシオが20倍を大きくはるかに超えていたものが多いために、成長期待が剥落して好決算発表しても大きく下げているものが多数です。私に言わせると元来が買い過ぎ買われ過ぎだったのですが。その買われ過ぎた銘柄が失望売りを浴びて10%前後の大幅安となり年初来安値を更新する株が続出しているように見えます。これは目先的には注意する必要がありますが、中長期資金が市場に還流するためにはとても良いこと。中長期資金が儲けることができると認識できる株価水準にまで下落してきている株がたくさん出現しつつあるということですから。ただもう一つ注意しておかないといけないのは、叩いて絶好の買い場を形成してくれるのは何もレシオ20倍上の銘柄ばかりではないという点です。レシオ10倍台でも一旦は失望という名を借りて瞬間的に下落する好決算発表銘柄もこれからもたくさん出てて来る可能性があるということです。ですから、良くも悪くも一旦は決算発表にいずれの株も注意はするように。ただもう一つ難しいのは、もし文句なしと市場が認識すると好決算発表で逆に10%以上の急騰で応じてしまうことです。ですから、好決算発表を期待できるもので、レシオ10倍台、10倍以下の株は発表に警戒はするものの、過度な警戒はせずに、急騰しても大丈夫なような持ち株組成も心がけておくように。日経平均は21844円、65円高。出来高は4.8億株。