5018 MORESC(東1) 1808円 +8円

5018 MORESC(東1) 1808円 +8円

探せばあるものですダイトーケミックスと同じように魅力ある化学株が。同社もダイトーケミックスと同じく独立系の化学メーカー。『水と油のスペシャリスト』企業としてきらりと光る高い技術開発力とともに、堅実かつ安定的な収益構造を実現しています。本日発表の2月通期は、前期売上4%増279億円、営業益1%減23.3億円、経常2%減26億円、純益1%増の16.2億円、一株純益167円。同社は2月に下方修正。修正前の営業益は26億円・経常29億円・純益18.5億円でした。修正した理由は原油価格が高騰したために原材料コストが上昇したからとのこと。同社は本来安定した収益構造の会社で、ダイトーケミックスと同じで抜群のコスト管理能力があるはずです。しかし、それをしても原油価格の高騰にはすぐに対応できずに下方に振れたと思われます。それでも下方はわずかな点はさすがと言って差し支えないでしょう。注目の今期予想は売上300億円、営業益24.5億円、経常27.5億円、純益17億円、一株純益175円と発表。原油価格が高止まりしていることや今後の景気動向に配慮して保守的に今期予想は算定したと思います。しかしそれでもレシオは約10倍。十分に割安顕著。また一株純資産は1584円。自己資本比率は56%で財務は強靭です。配当は50円予定(5円増配)。前期のセグメント状況は・・・・・(1)日本→①潤滑油→メイン顧客の自動車関連向けに、ダイカスト用油剤、切削油剤、難燃性作動液の販売増に成功し、また新規顧客も獲得。また、自動車鍛造部品向けの熱間鍛造潤滑剤も輸出増。子会社の自動車用ケミカル製品は在庫調整で減少。しかし特殊潤滑油全体で増収を実現。②合成潤滑油→自動車ベアリング用グリース向けに高温用合成潤滑油お販売堅調。しかしハードディスク表面潤滑油が低調で全体では減収。③素材→流動パラフィン販売好調。④ホットメルト接着剤→空気清浄器フィルター向けは堅調だったものの、主力の衛生材用途向けに低調で全体は減収。これら総じて、日本セグメントは売上1%増207億円、セグメント益4%減14.6億円。(2)中国→自動車生産の拡大を追い風に、ダイカスト用油剤・作動及び切削油剤、ホットメルト接着剤など好調。売上23%増36億円で、セグメント益33%増3.6億円。(3)東南アジア→中国同様に自動車生産拡大で、ダイカスト用油剤等が中国同様に販売好調。売上8%増44億円、セグメント益3%増4.4億円。(4)北米→売上などは前期並みの1%増8億円ですが人員の増強で減益で98%減0.01億円。(5)感想→米国低調ですが大勢に影響なし。また日本も減益ながらも上々の着地。セグメント内容は満点では無いものの、満点に近い形の合格点と判断します。ただしまだ打診買い。パット見はまだ地味ゆえに、インテリックスと同じですぐに上昇を開始しないかもしれませんからまず打診買い。下値は1700円前後(3月安値1663円)で堅いと考え、押せば1700円接近を強気買いとします。ただし予想はインテリックスと同じで、しばらく下値をここらで固めた後に反転開始となると考えます。ボトム離脱サインは13週線1885円回復の1900円として、1900円から本格買い強気買いとします。目標株価Ⅰ【短期目標①2050~2100円(レシオ12倍・50週線回復)②2250~2300円(レシオ13倍・1月年初2280円・17年高値2345円)③2450~2500円(レシオ14倍・15年上場来高値2500円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2500~2600円(上場来2500円更新・レシオ15倍)】とします。SP。