6911 新日本無線(東1) 731円 -9円
安値は715円で年初来安値を更新しました。nmsやタツモに代表される下記の銘柄群等を買い推奨再開した時には、よもやこんなに早く再び強気買い推奨をすることができるとは考えてもいませんでした。そして同社も同じです。1月高値は1097円、12月高値は1103円。この時にはよもや3か月後に買い推奨したいと私が思うことになるとは思いもしていませんでした。1100円から400円近くも下げれば、やはりこれは同社株とて後々、いまこの時が歴史的買い場だったと認識することになるかもしれません。決算が悪ければ論外ですが、第3四半期は好調です。売上6%増383億円、営業益68%増15億円、経常52%増15.3億円、純益11.1億円(前期は7億円赤字)、一株純益28円。一株純資産は321円ですが親は日清紡ゆえに問題なし。通期予想は売上6%増520億円、営業益39%増25億円、経常39%増26億円、純益4倍の25億円、一株純益63円です。文句なし。無配の同社は復配の可能性が浮上もしています。また通期の達成は確実視しておいて良いはずです。注意点は今期予想。市場はその点には注意すべきです。同社は決算予想を保守的に発表する企業です。ゆえに、足元受注が堅調でも外部環境の不透明さを理由に減益の発表をする可能性もあります。その点には注意が必要です。しかし、ここまで押してしまうと、その心配や注意は必要なれど、700円接近のこの場面は、その注意点を考慮しても尚一旦は強気買いしておくべき値位置と考えます。値ブレはあろうけれど750~700円をボトムレンジと考え一旦は強気買いとします。50週線811円を回復してくれば、月末の通期発表まで少し慎重な投資スタンスに転換して買い場をするように。今期予想が前期比並以上なら強気買い再開する方針で。7/29(スタートダッシュ失敗でも評価はできる第1四半期・概況・押し目買いに方向転換)7/24(慎重な投資姿勢に転換)7/7(IoT普及で恩恵)6/22(目標修正・少し用心)6/9(目標修正)5/27(ここからの買いは慎重に・800円抜けなら売り場探しも)5/26(目標修正)5/23(目標修正)5/17(今期Ⅴ字回復予想・Ⅴ字回復の実現検証と概況解説・目標修正)5/1(Ⅴ字回復の今期予想・概況・目標設定)4/10(前期わずかに上方修正・目標再設定)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①760~770円(レシオ12倍)②820~830円(レシオ13倍・15年高値816円更新)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①830~850円(レシオ13倍強)②900円(レシオ14倍)】はすべての目標達成済みゆえに再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①800~830円(レシオ13倍)②900~920円(レシオ14倍・25週線回復・週足完全陽転)③970~1000円(レシオ15倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1000~1050円(レシオ16倍)】とし、通期を確認後に再設定します。同社は電源用半導体とマイクロ波関連の製品を開発製造する会社。技術集約企業とも言えるはずです。ならば、次代の株。今後IoTが普及します。あらゆる製品がネットワーク化されます。その際に必要なのは電源と電波。製品群に同社の電源用半導体が採用されたり、IoT製品群の通信用に同社のマイクロ波関連製品が応用されたりするかもしれません。今期も最終的に増収増益になれると考えます。セグメント状況は・・・・・①マイクロ波製品→船舶用レーダー向けマイクロ波管は減少したものの、衛星通信向けや海外向けが好調。売上25%増53億円、セグメント益2.8倍の9.5億円。②電子デバイス製品→通信デバイス向けの半導体はスマホ不調で減少したものの、車載や産業機器向け半導体好調。やはりIoT製品(産業機器)向けに採用が始まっていました。売上3%増329億円で、セグメント益は0%増18.7億円。③感想→セグメント内容はほぼ満点に近い合格点でした。