8940 インテリックス(東1) 1101円 +1円
大幅増益を期待したのですが、第3四半期は減益での着地でした。あ~自分の読みが間違ったかと恐る恐る第3四半期の内容を読んでみたのですが、簡単に言えば私の先走りすぎでした。中古マンション事業とともにアセットシェアリング事業も第3四半期は好調と予想していましたが、よくよく考えるとアセットシェアリング北千住の募集開始は1月からですから、売上計上は第3四半期ではなく第4四半期となります。また、アセットシェアリング京町家も販売最終が5月ですから同じく計上は第4四半期となります。ゆえに、第3四半期期間はアセットシェアリング事業の大きな売上計上がない端境期となります。ゆえ大きな期待を第3四半期に抱いた私の予想の方が間違いだったということになりましょう。ゆえに、減益でも合格点です。さてその合格点を付与した第3四半期は、売上11%増312億円、営業益16%減8.1億円、経常11%減5.7億円、純益17%減3.5億円、一株純益39円で着地しました。一見すると良くないように見えますが、セグメント状況を見ると印象が変わります。①中古マンション事業は・・・販売件数は86件増の1090件で販売平均価格は1%減の2371万円(地方の物件が増えたから)。賃貸収入は1億円。売上は6%増の260億円、営業益は25%増の7.9億円と増収増益で上々の数字です。第2四半期からも利益の積み増しに成功しています。対して、②その他の不動産事業は・・・累計ではアセットシェアリング渋谷青山販売で7.6億円、中古戸建販売で8億円、一棟建てで21億円を販売。リノベーション内装工事が9億円などを売上て売上合計は40%増52億円ながら営業益は43%減の3.9億円。減益の理由は、前期にはアセットシェアリング横浜元町の売上利益の計上がこの前第3四半期になされのに対し、アセットシェアリング渋谷青山の計上は第2四半期までに計上を終えたからとコメント。第2四半期の営業益3億円からしても、この第3四半期には対して利益の計上がなかったということになります。そこで、通期を達成できるのかといえばほぼ確実に達成できるはず。それは連結業績予想などの将来予測情報に関する説明を読めば一目瞭然です。『第4四半期(3~5月)のリノヴェックスマンション事業の最盛期を迎えること(第4四半期に利益計上が集中するということ)や、第4四半期にアセットシェアリング北千住駅前の販売や一棟物(一棟建て物件)の売却計上を計画しているから、通期の修正はなし。』とコメントしています。また、第3四半期資料を見ても、アセットシェアリング北千住駅前等の売上を28億円(前期比倍増)も見込んでおり、一棟建てオフィスビルや賃貸マンション、戸建て販売を48億円(前期比34%増)も見込んでいます。更にリノベーション内装事業は法人からの受注増で売上11億円(前期比18%増)を見込んでいます。また本業のリノヴェックスマンション事業も前期比7%増の369億円の予定。すでに上記の通りリノヴェックスマンション事業は順調そのものゆえに、会社の想定通りのまさに進捗中と判断して良いはずです。ゆえに、通期予想の達成は確実視して良いと判断できます。しかしです。私には達成確実と言うより引き続き上方修正期待の方が高いものと予想します。前期のその他の不動産事業の売上は66億円で営業益10億円でした。営業利益率は15%です。これを今期に当てはめると今期の営業益は11.5億円となります。また一棟建てオフィスビルの売却を予定しているとのことゆえ、更に利益率は向上するはずです。すると、最終的にその他の不動産事業の営業益は13億円前後で着地できるのではと予想します。するとです。前期のリノヴェックスマンション事業の営業益が12.4億円で今期は第3四半期同様に約20%の増益とすると通期の営業益は約15億円と予想されます。2つ合わせて28億円。そこから全社費用4~5億円を差し引くと、通期の営業益は23億円前後で着地できるのではと考えます。23億円が少し無理でも20~21億円程度では着地が十二分に可能と考えます。ゆえに、第3四半期は減益でも通期の上方修正期待は引き続き内包していると判断して良いでしょう。とろろで少し懸念していたのは棚卸資産の減少でした。これが減り続けると事業に支障をきたします。しかし、過度の心配も無いようです。第3四半期の仕入状況を見ると件数も仕入額も低下していますが、マンション物件の獲得が困難な地方エリアの件数と金額と神奈川県の件数と金額が減少しているだけ。逆に東京23区は前期の159件から196件に増加しています。つまりワールドHDの不動産事業のように収益性を重視して仕入を行っていると判断して良いはずです。それに同社は販売用のマンション物件の減少に対して賃貸物件が前期比で32件増151件で14億円増の80億円に増加し、長期保有収益物件が41件9億円増の61億円に拡大しています。これは、アセットシェアリング事業を今後大きく拡大し収益の柱に育てるビジネスモデルへの転換をはじめた可能性があるということでしょう。もし転換に成功すれば、スターマイカの収益性を追いかけることになるはずです。今後に期待大。後は月曜の市場の反応だけ。パット見の減益を嫌気して1000円前後に押して来るか、業績進捗十分と中身を判断してしっかりとした動きを見せるか、月曜の市場の反応を確認してから方向性をコメントします。もし押せば、同じく一旦押したグローバル社同様に、それを天与と考え1000円接近を迷わず強気買いとしておきます。もししっかりで今日の高値と75日線1117円を抜くようなら、ボトム離脱サイン点灯と考え心もち強気で買い場探し。13週線1130円を抜けば心おきなく強気買いに転換する方針でいます。月曜の反応を確認して方向性を再度コメントします。4/4(アセットシェアリング京町家再生Ⅰ募集開始・今期上方修正要因)3/29(好決算発表したスターマイカと比較・成長の伸びしろは同社の方が上)3/28(アセットシェアリング順調/北千住は第1完売し第2期販売/&アセットシェアリング京町家プロジェクト始動・目標修正)3/13(また不動産株に強気カバレッジ・オープンH目標株価レシオ15倍の8200円)3/6(カバレッジ評価なら2000円付与でも当然・フィスコレポート第三弾/リースバック事業の今後の展開とその強み&アセットシェアリング事業の強み)3/2(フィスコレポート第二弾/リノベェックスマンション事業&その他の不動産事業)2/28(フィスコ社の最新レポート紹介第一弾/①要約・利益率上昇し仕入積極化へ)2/27(スターマイカ目標株価がレシオ22倍強の2620円になら同社も2000円評価でも)2/26(三菱東京UFJ等観光支援ファンド設立で)2/23(スターマイカのレシオ16.6倍から見ても割安顕著・在庫整理を終え積極的仕入れ開始・青山財産やFPGのような業績拡大と株価上昇をイメージ)2/21(フィスコはアセットシェアリング事業が100億円規模に成長と・京町家のリノベーションプロジェクト)2/9(金融分野の成長確かとなれば2~3年後には05年上場来4880円更新も)1/26(スターマイカ並のレシオ15~16倍評価妥当・来期EPS130~150円に拡大と予想すれば最大目標1950~2250円・目標修正)1/23(スターマイカ並の株価評価ならレシオ14~15倍1550~1670円に・MCJ型の成長拡大の可能性も)1/22(リースバック不動産金融商品テレビCM開始)1/20(第2四半期資料第二弾/重点方針&リノヴェックスマンション事業施策&リノベーション内装事業施策&マルチリノベーター育成プロジェクト&アセットシェアリング事業施策&リースバック事業施策と感想)1/18(第2四半期資料解説/ハイライト&今期業績予想概要&今期営業益23億円以上に上方修正する可能性)1/17(目標修正)1/16(アセットシェアリング商品北千住ビジネスホテル第三弾販売開始)1/13(上々の第2四半期・概況・中古マンション事業利益率改善確認・アセットシェアリング商品絶好調・財務内容大きく改善・目標据置)12/13(アセットシェアリング商品事業大きく成長拡大の可能性・同社も今後青山財産コンサルのような業態変貌と株価評価を受けることに)12/7(これから利益率上昇して株価変化率も大に・スターマイカ並のレシオ15倍評価に目標修正)12/6(アセットシェアリング金融商品第二弾渋谷青山完売・リノベーション+不動産金融商品+ホテル開発運営+ファンド事業など展開する複合企業体に変身中)11/28(みずほ銀コミットメント契約増額し更新)11/15(複数の開発用地や物件の取得済みで独創的なリノベーション商品開発へ)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1200~1250円(最後の抵抗線抜け・レシオ11倍強)②1350~1400円(14年高値1408円・レシオ12倍強)③1500~1550円(レシオ13倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1550~1600円(今期EPS135円予想しレシオ12倍)②1750~1800円(今期EPS135円予想しレシオ13倍強)】は、今期の純益を11億円と予想し一株純益125円と想定し直して微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①1200~1250円(最後の抵抗線抜け・レシオ11倍強)②1350~1400円(14年高値1408円・レシオ12倍強)③1500円(レシオ13倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1500円(今期EPS125円予想しレシオ12倍)②1600~1650円(今期EPS125円予想しレシオ13倍)】とします。通期を確認してから再度強気に再設定する方針とします。SP。