日経平均 21111円 -276円

日経平均 21111円 -276円

暴落する時にいつもまず考えることは、その暴落の起因となった事象が景気後退を明確に示唆するものであるかどうかという点です。企業業績の先行きに関して重大なマイナス要因となるかどうかをまず考えます。リーマンショックのような重大な経済のマイナス要因のように。しかし、そうでない理由で下げているなら、それは少し暴論に過ぎるかもしれませんが、下げている理由を市場が勝手に探して理由づけしているだけのことと考えます。今日はまさにその一日でしょう。米中の貿易戦争やハイテク企業への徴税強化などを嫌気して下げていますが、日本に限らず米国市場にもバカの何とかがたくさんいるということです。ハイテク株と言うと聞こえはいいかもしれませんが、アップル、グーグル(アルファベット)など名だたる株を単に買い過ぎただけ。アマゾンのレシオは217倍です。アマゾンは税負担を考慮して純益を過小に操作しているから実際のレシオは大きく低下するはずですが、それでも割高に買われていることには間違いないでしょう。NYが暴落してりのは、確かに米中の貿易戦争への危惧もあるかもしれませんが、実際には、それを口実にしての、アマゾンやアップル、フェイスブック、マイクロソフト、テスラなど割高に買われ過ぎた株が水準訂正の売りを浴び下に水準訂正しているということです。日本で言えば、ファナック、安川電機、ソフトバンクなどのバカ買いが終わり水準訂正していると同じこと。ただ、すでに日本はその水準訂正の下げはピークアウトしつつあると思います。また米国株も、アマゾンのレシオ200倍は論外ですが、マイクロソフトやアップルなどを見ると、ぼちぼち水準訂正の大きな部分の下げはピークアウトしつつあるのではと考えます。来週には落ち着くかもしれません。ちなみに日本株で必要なことは、大きく増加した日経レバレッジの買い残が整理一巡し始めることでしょう。