7552 ハピネット(東1) 1528円 -4円

4月3日(火) 更新(17:00)

7552 ハピネット(東1) 1528円 -4円

今日はシェアードリサーチ社のレポート紹介する予定でしたが、読んで行くと大半がすでに3/20と2/28にコメントした内容と類似していたので割愛したいと思います。シェアードリサーチ社もレポートで指摘していましたが、現在の好調な決算の第一のけん引役はやはり任天堂スイッチの販売好調のおかげ。販売開始から1年も経過しているのに、いまだに任天堂スイッチは堅調な販売台数を記録しています。このおかげでハードやソフトの販売が好調。前第3四半期で2.4億円だったビデオゲーム事業は11.9億円に激増しています。この好調さはまだ継続すると考えます。また、任天堂スイッチの販売もじきに減速する場面はあろうかと思います。しかし任天堂も減速にたいして何も対応しないということはありません。つまり、任天堂スイッチに変わる戦略商品を市場投入するであろうと予想します。ならば、同社のこのビデオゲーム事業も安定的に拡大することになれるはず。しかもブロッコリーを傘下に収めて自前のコンテンツやグッズの制作などを展開するはずですから、ブロッコリーと共同でゲームコンテンツの開発を進めている最中と考えます。ならば、ビデオゲーム事業は今期も増収増益を確保できると考えます。また玩具事業においても市場は成熟産業と考えてあまり評価もしませんが、国内最大の中間業者です。しかもバンダイナムコは実質親会社。この強力な後ろ盾もあり、今期、増収増益確実とは言えないものの、前期並みの安定した数字を確保できると考えます。ちなみに第3四半期においては売上2%減581億円でセグメント益は2%減27.6億円。インバウンド需要などを加味すれば、またヒット商品が一つでも出れば、今期増収増益も十分に可能ということになります。更に、映像音楽事業に関しても、星光堂を買収して今期からフル寄与しますが、映画製作に出資してパッケージ商品など好調。興行収入の分配金拡大しDVDの売上も堅調。今期も前期並みのヒットに恵まれれば、やはり今期増収増益も可能と考えます。前第3四半期は売上9%増281億円、セグメント益34%増の4.8億円。そして圧倒的な市場シェアを持つカプセル玩具やカードゲームなどのアミューズメント事業に関しても文句なし。第3四半期は売上1%減149億円でセグメント益38%増12.3億円。こんな地味な事業が良くもⅤ字回復したとビックリですが、それは会社の地道な努力の賜物です。利益の出ない場所(ロケーション)のカプセル玩具を大胆に撤収して、大型ショッピングモールや商業施設、駅ナカなど利益の出せる場所(ロケーション)に大胆なスクラップ&ビルドうを進めたおかげで利益率が大きく上昇。ならば今期も安定的に増益を確保できると思います。これらの点から考えると、今期の増収増益予想を確実視しておいて良いはずです。こういう卸商社で気を付けるべきは在庫となりますが、同社には過大な在庫を抱えるような心配の必要もありません。同社は地道に地道にコスト管理の効率化対策も講じ続けてきました。バンダイナムコが親であることも功を奏して柔軟な商品供給が可能なことと、商品の開発段階から需要予想などをしっかりと計測してものを作ることを徹底しています。利益率では見劣りするものの、MCJ並の秀逸なコスト管理体制及び能力と判断して良いでしょう。また、18年3月期で第7次中期経営計画の最終年度となりますから、5月に発表の3月通期では第8次の新中期経営計画を公表するはずです。好調な決算発表と新中期経営計画の発表を契機に株価は大きく見直しの動きとなるはずです。ちなみに同社には東海東京証券がカバレッジを付与しています。12月時点でのカバレッジ評価は『強気』で目標株価を2560円→2710円に引き上げています。妥当な評価と私も考えます。通期発表後には17年高値2234円を更新し、14年高値2371円も更新することになると考えます。また今期の営業益経常が55億円に迫るようなら(前期は48億円46億円)、高い確率で99年上場来2915円にトライできると考えます。とは言いながらまずはボトムを離脱すること。1600円の25日線回復することです。新規もナンピンも本格買いを開始するのは25日線1600円を回復してから始めるようにして下さい。回復すると13週線1765円を回復に向かい、2月急落時のマドと200日線75日線集中する1900±50円に水準訂正すると予想します。1620円の日足陽転から本格買いし始めて1700円から新規もナンピンも静かに強気買い開始する方針とします。3/26(圧倒的シェアをもとに製販一体型企業へ)3/20(任天堂スイッチ販売好調継続・製販一体型のビジネスモデルへ変身中)3/1(買い残の振るい落とし)2/28(インバウンド需要などでアミューズメント製品群の販売好調のはず・海外に積極的に進出する可能性も)2/22(個人向け会社説明会資料紹介/同社の強み&玩具事業&映像音楽事業&ビデオゲーム事業&アミューズメント事業&物流拠点&感想・圧倒的事業体)2/8(新規買い推奨・絶好調の第3四半期・概況・セグメント・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①2000~2050円(レシオ12倍・25日線&13週線回復)②2200~2250円(レシオ13倍・17年高値2234円)③2400円(レシオ14倍・14年高値2371円更新)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2400円(レシオ14倍・今期EPS185円予想しレシオ13倍)②2600円(今期EPS185円予想しレシオ14倍)③2750~2800円(今期EPS185円予想しレシオ15倍・99年上場来2915円)】。通期を確認後に再設定します(想定以上に業績拡大するなら最大目標を3000円台に引き上げるかもしれません)。SP。