6440 JUKI(東1) 1423円 -49円
ただいまのレシオは11.9倍です。PBRは1.3倍。11月高値2137円、1月高値は2136円。2点の天井から株価は大きく下落しました。この下落で同社株も再び買い場到来になったと判断して、今日から買い推奨を開始します。打診買いから。ところで、下げてもその理由が悪い決算のためなら買い推奨することは出来ません。そこで先の12月通期の数字を確認してみると、前期は売上6%増1036億円、営業益75%増81.5億円、経常2.5倍の78.3億円、純益3倍の59.9億円、一株純益192円で着地しました。文句なしです。しかし、注目の今12月期予想がメタメタ。売上1040億円ながら、営業益は32%減の55億円、経常36%減50億円、純益38%減35億円、一株純益119円予想と発表。この大幅減益の予想ではさすがに大きく下落するのは当たり前だと言わざるえません。では、この予想が正しいのかというと、多分、間違いと考えます。前期比で増益転換するかどうかはまだ不透明ながら、30%以上の減益はあまりに過小でかつ保守的すぎ。今期予想に関して会社は、為替動向の不透明さと地政学上のリスク(この発表時ですから北朝鮮問題のこと)はあるものの、欧米や中国及びアジアの安定的成長は持続すると考え、ドル円を1ドル=105円に設定して今期予想を公表したと。また第2四半期の予想は為替や東アジア情勢が不透明ゆえに開示しないと。つまり、この発表時期に北朝鮮問題が勃発したために相当に保守的に(為替も)勘案して今期予想を発表したと考えて良いはずです。為替が105~110円レンジで推移するなら、前期比での減益幅は5~10%程度で収まるのではと予想します。つまり、増益転換は不明なれど、通期予想の上方修正は期待できると考えます。しかし、それもこれも、まずは第1四半期を確認してからのことですから、ここは下げ過ぎで買い場と考えても、まずは打診買いから。また、売上の達成はほぼ確実でしょう。売掛金も文句なし。第1四半期で上方修正期待が浮上できると思います。目標株価は前期比で10%減益をまず想定して設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①1500~1550円(レシオ13倍)②1650~1700円(レシオ14倍)③1800円(レシオ15倍・週足完全陽転)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1800~1900円(今期EPS170円予想しレシオ11倍)②2000円(今期EPS170円予想しレシオ12倍)】とし、第1四半期を確認後に正式に再設定するようにいたします。SP。通期の詳細は週末か来週にでも(来週には全体相場も落ち着いているでしょうからそれを確認して)。