7745 A&D(東1) 620円 -1円
1月高値927円から十分に下げてくれたので買い推奨を再開します。先の第3四半期は売上6%増296億円、営業益6.9億円(前期は1.1億円赤字)、経常7.2億円(前期1.6億円赤字)、純益3.6億円(前期3億円赤字)、一株純益17円。同社は最終四半期に利益計上の集中する決算処理上の特殊性のある会社です。ですから、この第3四半期はほぼサプライズです。通期予想の売上6%増427億円、営業益67%増19億円、経常62%増18億円、純益2倍の10億円、一株純益48円の達成は確実と考えます。配当は12円(前期と同じ)予想。一株純資産は738円(自己株除外)。第3四半期としては09年以来最高の数字で着地に成功しています。セグメント状況は・・・・・①計測・計量機器事業→国内トップシェアの電子てんびん関連製品や油圧試験機などは受注好調。DSPシステムは受注好調ながら大口案件の売上計画が遅れているために第3四半期時点の売上は低調(しかし足元受注は好調ということ)。米州は計量機器の売上は前期並なれど円換算で増収。また米州はDSPシステムの売上が回復中。アジア・オセアニアは生産ライン組込み用高精度センサーの売上好調で、中国では大型案件の獲得に成功。売上2%増173億円、営業益2.7倍の4.9億円。②医療・健康機器事業→血圧計などは国内売上低調。しかし、リストバンド型活動量計は大口案件獲得で前期並みに回復。しかし、国内は大型案件に乏しく減収で着地。しかし、中国市場は原価率の改善や効率化推進で利益が回復し、米州は血圧計の大型案件獲得し、欧州はロシアでの血圧計販売が伸長したとのこと。来期は、堅調な欧州や米州、そして原油価格上昇で景気回復の感触が生まれているロシア向けに血圧計などの需要が伸長すると考えます。③感想→セグメント内容は文句なし満点です。しかも、同社は通期予想を強気で公表する傾向の強い会社。次の通期予想も同じく強気予想を発表する可能性大と考えます。明日から打診買い。強気買いは11月マド上限の560円に接近する600~570円レンジで行うか、日足の雲突入の700円回復で行うかのいずれかとします。また日足の陽転の650円回復で心もち強気買いとします。目標株価Ⅰ【短期目標①720~740円(週足完全陽転・レシオ15倍・一株純資産738円)②800~830円(レシオ17倍)③900円(レシオ18倍強・1月高値927円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①900~930円(1月高値927円・18年度EPS55円予想しレシオ17倍)②990~1000円(18年度EPS55円予想しレシオ18倍)】とし、通期を確認後に再設定します。SP。