TOPIX 1664.94P -62.45P(-3.62%)
こう言う下げ場面でコメント銘柄を探す手づるの一つは大幅安してる株か逆行高している株を探し出して、そのいずれかの銘柄で出来高を伴っているものを優先的にコメントするのが私のやり方なのですが、1000円も日経平均が下げて逆行高するような剛の者は残念ながらありませんでした。大半が下げています。下げた中で商いが増加したものをピックアップしてコメントしようと探していますが、さすがに今日の下げ場面では大半の銘柄が出来高アップとなっています。多寡はあれ満遍なく押し目買いが入ってきているということになりますので、コメントしたい銘柄を探すのが難儀。また、週明けも一段安に警戒が必要なために、まずは、震源地のNY市場の今夕の動きを確認してから、目についた銘柄をコメントアップしたいと考えます。ところで如実です。今日大幅安なのは輸出株ばかり。貿易戦争を危惧してのものでしょうが、今回のトランプ関税や輸入制限はいわば先制パンチと思っています。むやみやたらに関税をかけるのではなく、今後、中国・日本・EUなどとこれから貿易交渉を個別に行う予定の米国が、その交渉を優位に進めるために、とりあえず、一発パンチを食らわせておいてから交渉する戦略を立てたのだと考えています。もし、来週、追加のトランプ関税などの発表がなく、米国が今後、各国と貿易間交渉を行う旨の発言があれば、市場は沈静化すると思います。それに貿易戦争は米国で悪いインフレを引き起こす原因になる可能性があります。もしその兆候でも出ようものなら、FRBは想定以上の速さで利上げに踏み出さざるえなくなってきます。すると、円高でなく円安に振れるということです。麻生さんが、この米中の貿易戦争は円高になる趣旨のものではないと国会答弁していましたが、確かにしかりと私も思いました。また、TOPIXが3.6%安なのに日経平均が5.5%安なのは日経レバレッジのせいのはず。2月の暴落時に現物買いでなく、信用買いが大量発生し買い残が激増したために、その見切り売りが相場の暴落に拍車をかけたと思います。日経レバレッジの過剰なシコリ(買い残など)がなければ日経は20800円前後で終えて21000円を意識しながら底値確認作業に入れたかもしれません。ちなみに、日経レバレッジに支配される日経平均ではなく(国際優良株など輸出株比率の高い日経平均ではなく)、TOPIXを参考にしてそのTOPIXの下値をチャートから予想して見ると17年6~9月まで持ち合いレンジを演じた時の商いが下値を支えるはずと考えると、その6~9月の持ち合いレンジのトップが今回の下落相場の下値サポートと考えて良いと思いますから、1650~1630Pが下値サポートポイントではと考えます。今日の安値は1661Pです。あと10~30Pくらいが下値では考えます。ただ、瞬間オーバーランするとは思いますが・・・。今日のNY市場等を確認してから個別株のコメントを行いたいので、今日のコメントはここまで。明日は9時からコメント及び営業を開始いたします。