日経平均 20830円 -761円
昨日までの下げ方を見ていて日経平均は来週にかけて21500円前後で底入れして4月反転開始となるのだろうと予想していましたが、御覧の通り大外れ。よもやここで急落して来るとは予想外でした。確かに米国株だけは依然高く、米国株の下落が必要不可欠ではあったものの、大規模減税などを考慮して米国株だけは中途半端な調整で済み、米国株売り欧州日本株買いの動きになるのかと考えていました。が、しかし、その米国株も大幅安。昨日の米国株の暴落を受けて暴落した日本株は、今日から一旦は何を買っても儲けられるバーゲンセール株価水準に下落しています。つまり、日本株(多分欧州株をはじめ他の主要株式市場も)は下げ過ぎで、ここが歴史的とも言える買い場到来になる可能性が高いということになろうかと思います。また注目の円高ですが、4月入りすれば円安方向への動きとなるはずです。トランプ大統領が何を講じようとも米国気質は変わりません。米国は気質からして輸入依存の大国という点です(中国も)。ならばこの貿易制裁は米国でのインフレを助長することになるはずです。そうなると、FRBは利上げを急ぐことになるはずでもあります。ならば目先的に円高でも中期的には円安方向への動きが強まると見ています。また、3月決算期末という需給悪の最終場面が今週から来週はじめでもあります。更に中国への貿易制裁をまた昨日突然発表。これら複合的悪材料が重なり暴落を引き起こしましたが、来週前半で一応悪材料は出尽くすると予想しています。日経平均の下値は今日の下げで、20000円前後を意識しながら20500円前後を下値として確認作業に入るのか、20500円前後を意識しながら21000円前後で下値確認作業に入るのかを、週明け確認することになるでしょう。また注目は実需買いです。2月の時のように日経レバレッジのバカ買いで買い残が急増するような下手な底値買いでなく、実需で安値を拾う動きが出てくるかどうかにも今後注目するように。もし実需買いの動きが今後出始めてくれば、年末年始にかけてじりじりと上げ続ける相場がここから生まれる可能性も生じますから。