ドル円 105円67銭 85銭円高
FOMCの利上げ発表後には円安に緩むかと期待していました。円安方向への緩みを確認して需給悪も緩和されて日経平均も落ち着いた動きとなり、個別株も堅調な足取りを見せ始めるシナリオを有力と考えいました。しかし残念ながら、利上げを実施しても円安に振れてきません。しかも、米国株が軟調だった理由は、FRBが景気判断を若干引き上げたために利上げ加速の可能性を考え軟調。なのに円高のまま。これは明らからに理屈に合いません。ゆえに4月にでもなれば、円安方向に向かう動きがでて来るでしょう。また日経平均は78円高で落ち着いた動きです円高を嫌気して主力株が買われていません。しかも、円高なのにハイのはファナック、キャノン、任天堂と指数寄与率の大きい株ばかり。つまり先物買いや指数買いの空中戦で中身無しの日経平均高と言えます。それに、市場は最後の2つアク抜けを待ったいるのかもしれません。一つは3月期末売りの完全完了というアクと、もう一つのアクは27日予定の佐川氏の証人喚問。これらが終わらないと需給悪一巡したとならないのかもしれません。するとターニングポイントは来週の後半からとなるかも。まだ焦らずに慎重に市場動向を眺めてからアクティブポジションを組成するようにしましょう。ちなみに、円高に向かっているのでは一気にポジションの転換ができないからと考えています。急いで走っていたら加速しているからすぐに方向転換できずに、少し行き過ぎてから方向転換するように、円高ポジションも理屈は同じで、しばらくしてから方向転換すると予想しています。4月になれば徐々に円安の動きとなって来ることでしょう。また市場は米国が発動する貿易制裁の実施(明日23日)も控えているために急いでドル買いのまだ必要性に迫られていないと思うので、その点からも円安の流れは4月入りしてからと予想しています。