3036 アルコニックス(東1) 2356円 +21円

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すでに文句なしの第3四半期は取り上げ済みですから今日はその第3四半期のセグメント状況を。(1)商社流通(電子機能材)・・・スマホ等向け部材の受注堅調で、二次電池関連部材や環境関連部材も底堅い需要で推移したと。レアメタル・レアアースは車載向け磁性材料等に需要拡大。売上31%増553億円、セグメント益73%増11.8億円。(2)商社流通(アルミ銅)・・・自動車の電装化並びに軽量化の進行に合わせて伸銅品やアルミ圧延品等の自動車部材伸長。半導体や建築資材向け等も拡大し好調。非鉄原材料においても市況の好調で増益を確保。売上15%増1013億円、セグメント益53%増8.9億円。(3)製造(装置材料)・・・メッキ材料は北米向け出荷増で中国での化成品製造ラインの本格稼働で中国拠点の出荷も伸長。非破壊検査装置分野では大型受注はないものの消耗品を中心に出荷増に成功。売上16%増143億円、セグメント益6倍の6.3億円。(4)製造(金属加工)・・・チップマウンター向け研削加工部品の出荷旺盛。自動車向け試作部品も好調。精密切削加工部品は半導体装置や有機EL製造装置向けに好調。売上2.1倍の151億円、セグメント益2倍の32億円。(5)感想・・・これこそまさに非の打ち所がないセグメント内容です。ほぼすべての製品が絶好調。また同社も下記の森六と同じです。ダイトロンやシークスなど形状は違うものの、商社領域から逸脱進化して製販一体型の新しいビジネスモデルを構築する企業が誕生していますが、森六が化学商社から進化したのに対し、同社はレアメタル商社から製造分野に進出して大成功を収めています。すでに指摘の通り、通期予想の売上20%増2430億円、営業益67%増70億円、経常70%増74億円、純益71%増53億円、一株純益205円は上方修正する可能性があります。また、レアメタル商社ですから、今後、電気自動車の普及で更にレアメタル需要が旺盛となるはずです。加えてレアメタルは今後木材市況とともに更に価格上昇の可能性。それは通商政策のためです。木材も非鉄も2つの相反する追い風を持っています。一つは言わずもがなTPPの締結です。これを契機に域内の需要が拡大して市況がじわじわと上昇を続ける可能性があります。そしてもう一つは米中貿易戦争です。この米中の通商政策のせめぎ合いのせいで商品市況が高騰してインフレが世界的に顕在化する可能性があります。その2つの相反する追い風を受けて、来期も好調な業績で推移できると予想します。這うように75日線(2361円)を抜き再騰サインへ。今日でほぼ再騰サインを点灯させたも同然と考えて、明日から静かに強気買い開始とします。2/9(買い推奨再開・文句なし第3四半期・概況・目標再設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①2400~2450円(レシオ12倍・週足完全陽転回帰)②2600~2650円(レシオ13倍・2月高値2690円)③2850~2900円(レシオ14倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2900~3000円(レシオ15倍)】は微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①2450~2500円(レシオ12倍)②2650~2700円(レシオ13倍・2月上場来高値2690円)③2850~2900円(レシオ14倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2900~3000円(レシオ15倍)】とします。通期を確認後に最大目標の引き上げを含み再設定します。SP。