8909 シノケンG(JQ) 3235円 +407円

8909 シノケンG(JQ) 3235円 +407円

高値は3280円。上場来を更新しました。ここのところワールドHDといい、同社株といい、福岡創業の上場株が好調で日経平均を無視してともに上場来。両株に共通するのは福岡発祥の地と言うだけではありません。ともに不動産株である点です。スターマイカと言い、両株といい、不動産株の動きが好調です。今日は他にも(8893)新日本建物や(8927)明豊エンターが新値を更新。明豊エンターに至ってはデイトレーダーを巻き込み1270万株の大商い。確かに好決算で上方修正期待が大ですが明豊エンターは再生ADRで再建中の会社。上げ過ぎで割高。それはそれとして、不動産株に資金が流入するのはインフレモードを感じ取っているからに他ならないはずです。また同社が大幅高した理由はカバレッジ評価。三菱UFJ証券が最上位の評価「強気」を継続し目標株価を3500円→4100円に引き上げました。確かに、前期は売上30%増1059億円、営業益22%増129億円、経常23%増122億円、純益27%増84.8億円、一株純益509円で着地。当然ながら最高益連続更新中です。更に今期予想を売上1200億円、営業益135億円、経常132億円、純益92億円、一株純益550円と発表しました。7期連続最高益更新の予想です。ならばレシオ10倍の5500円程度まではゆうに評価できるはずです。ただ、私は三菱UFJ証券ほどの楽観はまだ持ち合わせていません。金融庁はアパート経営バブルを指摘して、アパート建設に関しての地銀の融資を規制し始めています。確かに人口減が首都圏以上に顕著な地方でアパート建設して果たして不良債権化しないのかと心配するのが普通です。そのアパート建設事業が今後縮小にならないとも限りません。しかし業績を見る限りにおいてはその気配はまだなし。ただ心配はあります。利益率。アパート販売を主体とする不動産販売事業は売上34%増の795億円に対してセグメント益は21%増の113億円。これ普通に考えるとまともな商売か疑いたくなります。ネット事業でもないのに、営業利益率が10%以上は少しもうけ過ぎ。この高収益には商道徳上ぎりぎりの何かがあると考えるのが普通でしょう。その何かが今後業界全体として表面化しないとも限りません。とは言え、まだそのアパート販売の受注残は前期比6.7%増の578億円と増加を保っていますから、まだ当面は大丈夫と思います。今のところ、会社今期予想は十二分に達成できるはずと考えます。打診買い。3100円割れと今日の高値3280円(上場来)更新で強気追加買いとします。8/30(文句なし第2四半期・概況・セグメント状況と契約残・目標修正)6/30(日経産業新聞にシノケンG東南アジアで不動産販売の記事)5/23(第1四半期トピックス&第1四半期不動産販売状況解説)5/11(スタートダッシュに成功第1四半期・概況・セグメント状況・目標修正)4/19(フィデリティ投信保有9.13%に拡大)3/17(ブレイク寸前・12月通期・概況・満点セグメント状況と受注残状況・目標修正)11/16(第3四半期・中期経営計画数値目標修正・次の決算発表への警戒なし)10/31(12月通期を上方修正・目標修正)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①2800円(レシオ6倍)②3200~3300円(16年上場来3110円更新・レシオ7倍)③3700~3800円(レシオ8倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①3800~4000円(レシオ8倍強)②4500~4700円(レシオ10倍)】は短期目標①②を達成したので修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①3650~3850円(レシオ7倍)②4400円(レシオ8倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①4400~4500円(レシオ8倍強)】とします。アパート販売事業の先行きに不透明感があるからレシオ評価は8倍までとします。SP。