8584 ジャックス(東1) 2462円 -7円
今期を下方修正してしまいました。下方の理由の根本は皮肉なことに業容の急拡大に伴い減損(貸倒引当金)の積み増しのためです。第3四半期発表でコメントしたように、同社は東南アジアでのクレジット事業(オートローン事業)などを急拡大させています。その急拡大のために営業債権残高が会社の想定以上に急拡大。それに伴い未収債権も会社の想定以上に増加して、それに対しての貸倒関連費用を積み増すこととなり、下方修正するに至りました。営業収益は1357→1340億円(前期は1196億円)、営業益153→119億円(前期117億円)、経常153→119億円(前期118億円)、純益98→74億円(前期87億円)、一株純益284円→214円(前期252円)に修正。配当の変更はありません。下方修正してもほぼ前期並み。下方修正はよくないものの、しかし、成長に伴う痛み。更に、このように早めに貸倒引当を処理してくれたために、来期以降に利益の急拡大が期待できるということです。同社のこれからの成長拡大が、この貸倒費用の積み増しで逆に明らかになったものと判断して良いでしょう。PBRはすでに0.5倍台です。下方修正してもレシオはレシオは11.5倍。この下方を嫌気して明日以降レシオ10倍の2200円前後に一段安するようなら、それこそ歴史的かつ天与の買い場と割り切り新規もナンピンも一旦は迷わず強気買いとします。ちなみにです。今期は中期経営計画の最終年度です。その際の数値目標の営業収益は1357億円です。下方で1340億円とはなったものの、ほぼ中期経営計画を達成できたはずです。来期からの新中期経営計画を株価は織り込み始めることになるはずですから、押し目こそ最後の買い場くらいにとらえて強気買いで良いはずです。2/3(前期並みでも文句なしの第3四半期・概況・セグメント状況・10%以上の増収こそ大いに評価・順調に業容拡大中・コストコントロール文句なし・海外事業順調・目標据置・東南アジア事業成長期待大)1/30(三菱東京UFJがフィリピン投資委員会と協定締結)1/26(コツコツと上昇予想・金利上昇で収益好機到来・三菱東京UFJデジタル通貨融合の新サービス提供可能性・東南アジア進出加速・オリコやクレディセゾンと比較し割安顕著・来年には06年高値6870円トライも)1/11(第2四半期資料の第二弾/業績の現状&クレジット事業の取り組み&オートローン事業の取り組み&クレジット事業の取り組み&カード事業取り組み&ファイナンス事業取り組み&海外事業の取り組み&総括・春に中期経営計画発表へ・目標修正)12/13(第2四半期資料/サマリー&ポイント&事業部門別状況&未収債権&貸倒関連費用&総括)11/9(失望の第2四半期・減速は一時的と思う理由・概況/経営成績に関する説明・目標修正・上方修正期待しぼんだものの会社予想通りの進捗)10/10(目標修正)9/29(目標修正)9/28(5株併合で目標再設定)8/21(第1四半期セグメント状況解説)8/5(スタートダッシュに大成功第1四半期・概況・目標修正)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①3000~3050円(17年高値2997円更新)②3350~3400円(15年高値3330円更新・レシオ12倍)③3600円(レシオ13倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①3600~3700円(レシオ13倍)②4200~4300円(レシオ15倍・一株純資産)】は、下方修正ゆえに一旦弱めに修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①2750~2800円(レシオ13倍)②3000円(レシオ14倍・17年高値2997円)③3200円(レシオ15倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①3200~3300円(来期EPS270円予想しレシオ12倍)②3500円(来期EPS270円予想しレシオ13倍)③3800円(来期EPS270円予想しレシオ14倍)】とし、通期を確認後に再設定します。来期は期初の今期予想のEPS280円前後の予想を発表することになると考えています。それならば再び一株純資産の4000円台に最大目標を引き上げる予定です。SP。