4046 大阪ソーダ(東1) 2820円 -7円

4046 大阪ソーダ(東1) 2820円 -7円

金曜の日経新聞にカセイソーダが品不足で急騰との記事。アジアなどの需要増で、カセイソーダをはじめとする幅広い工業薬品が供給不足となり、価格が高騰しているという内容です。そのひとつのカセイソーダは、ソーダ価格が3月に前期比5割高と高騰中。この高騰を受けて信越化学やカネカ、東ソーが値上げ交渉を行い満額の値上げに成功していると紹介されています。これほど好調な工業薬品や化学薬品などの4000番台の化学株なのに、市場は相変わらずバカの何とかでファナックや安川電機などレシオが40倍以上の銘柄ばかりに買いを向けています。本当にいま買うべきは割安で、製品価格がこれから上昇する(すでに上昇している)化学株や素材(繊維など)株であるはずです。それらが上げ始めてくれば、大化け期待のダイトーケミックスやダイニック、ニッピ株も大きく上昇を開始することでしょう。その前に、化学の注目株の露払い役として今日は同社株を。同社もカセイソーダ製造の一角を担う会社。同社の強みは、世界トップクラスのシェアを有する製品群を多数保有していることです。ならば、幅広い化学関連製品が供給不足から値上げとなっている現状からして、同社の幅広い製品が販売単価の上昇で好調な売上と利益を確保している可能性が大と考えます。先の第3四半期は売上7%増744億円、営業益8%増56.2億円、経常16%増61.4億円、純益15%増39.8億円、一株純益187円。通期予想の売上1000億円、営業益6%増70億円、経常7%増70億円、純益6%増46億円、一株純益218円は、わずかながら上方修正する可能性が大と判断して良いはずです。第3四半期期間10~12月の経常利益率は8.7%だったので、採算性が上昇したとして1~3月期の経常利益率を9%に想定すると、会社の予想通りの売上なら経常は1~3月期に23億円で、第3四半期の61億円に23億円を足すと80億円超の経常益に上方修正することになります。一株純資産は2770円。ほぼPBRはまだ1倍。上方修正して純益が50億円と想定すると一株純益は235円。レシオは12倍。文句なしに割安。明日はまず打診買い。ボトムは離脱済みゆえに、強気買いは強い上げサインが点灯する25週線2876円回復の2900円で引けてからとします。目標は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①3000~3050円(今期EPS235円予想しレシオ13倍・年初高値2990円更新)②3300円(今期EPS235円予想しレシオ14倍)③3500円(今期EPS235円予想しレシオ15倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①3500~3600円(来期EPS240円予想しレシオ15倍・93年高値3550円更新)】とし、通期を確認後に再設定します。SP。詳細はまたゆっくりと紹介。余談ですが、今週は、化学・素材のダイトーケミックス、ダイニック、荒川化学、ニッピなどを取り上げて行く予定でいます。お楽しみに。